忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[4]  [5]  [6]  [7]  [8]  [9]  [10]  [11]  [12]  [13]  [14



発行年月:2016年4月

伊豆にある老人ホーム「のっぴき庵」の入居者は、仕事がないベテラン俳優や女優のみ。大スターの入居、脇役俳優の失踪、女優の結婚宣言など、一癖も二癖もある面々が起こす騒動はオーナー・今村富夫の悩みの種だ。そんな気苦労の絶えない富夫は考え続ける――「『人生、半ばあきらめて、終着駅を待っている』と口にする“のっぴきならない”彼らに、僕は何ができるのだろうか」と。そして、思わぬトラブルをきっかけに、大きな賭けに出た!

「思い通りにならないときこそ、
過去をふり返れば、新しい生き方が見えてくる」
女優初の芥川賞候補になった作家が描く“元気になれる”物語。

                      (講談社HPより)



のっぴきならない状況になった元俳優たちが暮らす「のっぴき庵」。
経営者は55歳の今村富夫。

過去の恋バナあれこれが面白かった。
それぞれ、若い時には色々、あったようですね。

最後に入居してきた、英 幸三。
かつては主役を次々こなした元、大スター。
英と重田金男の三角関係的な話が一番面白かったかな?

70歳過ぎても、明るく元気に日々を過ごす「のっぴき庵」の人たちがいい。

でもオーナーの今村富夫の資金源がちょっと気になった。


物語りの内容は、ちょっと退屈でした^^;
大きな事件は起きずでしたが・・・・・。

表紙の猫となかのイラストは、南伸坊さんなんですね~。
こういう絵、好き♪



                         ★★★





 

PR



発行年月:2016年6月

"結婚式を変えた女たち 生い立ちも性格も体つきも対照的な女子高の同級生、玖美と窓子。花嫁衣装に魅せられた二人の夢は、太平洋戦争が終わったらファッション関係の仕事に携わること。しかし、やっと訪れた戦後の日本社会には、女性が働くことへの偏見、封建的な因習がはびこっていた……。 世界中の女性に愛されるウエディングドレスを制作し、国際的なファッションデザイナーとして活躍する佐倉玖美。草分け的な婚礼貸衣装業を展開し、結婚式のひとつのスタイルを築いた服飾研究家の田代窓子。戦中から戦後の高度成長期。東京、京都、姫路、パリそして大阪を舞台に、この国にブライダルビジネスを根付かせた奇跡の歩み。二人の少女の「夢」と「自立」をめぐるレジスタンスを鮮やかに描くビルドゥングスロマン。"

                    (幻冬舎HPより)




田代窓子は、和装の世界を生き、やがて花嫁の婚礼衣装の貸し出し業を展開。
佐倉玖美は、母親と洋裁学校設立、その後パリに渡りファッションを学び国際的な
ブライダルファッションデザイナーになる。


佐倉玖美は、桂由美さんかな?と想像しながら読みました。
やはり予想通りだったみたい。

着物の貸衣装業を展開したのは実際は誰でしょう?


でも女学校の友人がそれぞれ別の土地で、和装、洋装と違うものに関わりながら
それぞれが花嫁衣裳に行きついたのは、素敵。
今は多くの人が利用する貸衣装。
洋装も和装もどちらも結婚式で着るのは珍しくない時代。
こんな人たちの苦労があって、今の結婚式の衣装はわたしたちに提供されるように
なったんだなぁ~。


二人が思い出話形式で語る物語。
ラスト、ウエディングドレスで1人居た女性の登場も物語をうまく締めていたかんじ。



                          ★★★
 



発行年月:2015年10月

森のイスキア・佐藤初女さんとの15年にわたる交流の中で、田口ランディさんが体験した「気づき」と「変化」とは--。「自分」という檻から解放されていく魂の軌跡。感涙のエッセイ。2014年11月に行われた佐藤初女さんと田口ランディさんの対談「深き森の語らい」も収録。

                  (中央公論新社HPより




青森県弘前市の岩木山の麓にある小さな三角屋根の家。
そこに佐藤初女さんという優しいおかあさんがいて、お料理をつくって
食べさせてくれる。
心に苦しみを抱えた人が訪れる。

初女さんは、特別なことはしないという。
丁寧につくった食事を食べて貰い、相手の話をただ静かに聞くのだと。
話を聞きながら特にアドバイスのようなものはしないのだと。
解決する力は本人が持っていると信じているから・・・。


初女さんの物の考え方は共感したり、「なるほど~」と気づかされたり
巻末のランディさんとの対談は素晴らしい。


初女さんが素晴らしい人であることがよくわかった。
そして、ランディさんの生い立ちに驚いた!
家族のことを語っていたが、なかなか壮絶で息を飲んだ。
淡々と過ぎたことだと言う風に書いていたけれど。
読みながらかなりショックを受けた。


ランディさんの本はこれからも読み続けるし、過去の未読の本も順番に
読んでいこうと思う。

そして初女さんの数多くある著書も読みたい!

調べたら・・・・なんと今年の2月1日に94歳で逝去されていたことを知り
これまたビックリ!
ご冥福をお祈り致します。


素敵な本でした!


                       ★★★★★



発行年月:2016年2月

奇想天外なユーモアあふれ、不思議な幻想の世界も描く。また知性と少女性をもあわせもつ児童文学作家、高 楼方子の珠玉のエッセイ。旅先で、日々の暮らしで、本や映画のなかで出会った印象深い〈おばあさん〉たちを拠りどころに、遠い日の光景や様々な思いをユ ニークな視点で綴る。深く心に沁み入る話から、思わず笑える話まで、多彩な短編集を読むようなおもしろさ。出てくる本や映画は、ぜひとも読んだり見たりしたくなる、世界が広がるエッセイ集です。偕成社ホームページで2012年から2年にわたり連載したものの単行本化。

                  (偕成社HPより



高楼さんのいままで出会った老嬢さんの物語。
ポルトガルやイタリアで出会った、おばあさんたちもチャーミングだったなぁ~。

ナポリの杖を左右に振りながら交通量の多い道路を横断する、おばあさん。
オレンジの木の下でオレンジ売りをする、おばあさん。

また映画や本のなかの印象深い、おばあさんたちの話も面白かった!

いじわるばあさんが好きというのも共感。
またその絵が本当に長谷川町子さんの絵に似ていて、ビックリ!

「夕映えの道」は本と映画、両方、知らなかったので、本を読んで映画も
見てみたい!!と強く思ったのでメモ!


そして、おばあさんの絵がどれも可愛い(#^.^#)

愛される可愛いおばあさんになりたいなぁ~と思える本でした。



                      ★★★★
 



発行年月:2015年11月


 奈良時代、二度も皇位についた偉大な女帝がいた。著者渾身の本格歴史小説。

「女に天皇は務まらない」と言われながら、民のため、国のため、平和の世のために生きた孝謙称徳帝。遣唐使を派遣し、仲麻呂ら逆臣の内乱を鎮め、道鏡を引き立て、隼人を傍に置いた。一人の人間として、女性としての人生も求めた女帝の真の姿とは。突然の死と秘められた愛の謎を和気広虫ら女官たちが解き明かす、感動の歴史大作。

                  (新潮社HPより)





物語は、女帝・孝謙称徳が崩御するところから始まる。
崩御の前、気がかりだったのは、かつて信頼していた女官・広虫のこと。

女帝のあとの帝は誰にするか?の後継者問題に巻き込まれての流罪。
弟の清麻呂もまた同じ罪を追う。

崩御後、都に戻ることが赦された姉と弟。
広虫は、都に自分と弟と同じような、姉・澪と弟・日麻呂も共に都に連れていく。


女帝を最期まで側で仕えた女官の由利とも再会した広虫は、由利から女帝の
最期の話を聞く。
そこには、自分が知らない女帝の苦悩があったと知る。



権力争いって昔は、命懸けだったんですね~。
怖い怖い。

しかし、この時代の話は、よく知らないことばかり。
でも、やはり藤原氏の力は絶大だったんだぁ~と改めて知りましたが。

読み応えあり面白かった!



                       ★★★★
カレンダー
06 2025/07 08
S M T W T F S
1 4 5
7 8 9 11
13 14 16 18 19
22 23 24 25 26
27 28 29 30 31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]