驚愕の一夜
明かりの消えた深夜のデパートのあちこちに蠢く人の気配。不穏な空気が流れ出し、静かに騒ぎが始まった。
所持金143円、全てを失った男は、深夜のデパートにうずくまっていた。そこは男にとって、家族との幸せな記憶がいっぱい詰まった、大切な場所だった。が、その夜、誰もいないはずの店内の暗がりから、次々と人の気配が立ち上がってきて----。一条の光を求めてデパートに集まった人々が、一夜の騒動を巻き起こす。
(講談社HPより)
図書館予約でかなり待ちました。
期待しました。
で・・・・・正直・・・・退屈だった。
登場人物多すぎる。
デパ-トに閉店後まで潜んでいる人、そんなにいるか!?^^;
ま、でも物語なので、その辺は良いとして・・・
・所持金わずかのホ-ムレス状態の46歳の加治川英人46歳
・百貨店勤務だが腹いせで退職金代わりに宝飾類を盗もうと企てる29歳の山添真穂
・親のクレジットカ-ドを盗み家出してきた高校生カップル・ユカとコ-ジ
・暴力団から逃げている元警察官の塚原仁士
彼らが最初は別々に描かれ、次第に出会って生まれる物語。
彼らが潜む鈴膳百貨店側の社長・矢野や警備員の半田と信なども加わり結構、話はあちこちに。
その辺がやや疲れて面白いんだけど、ちょっと途中で飽きましたね~^^;
ラストはハッピ-な雰囲気でよかったけど。
デパ-トに潜むお話では
アレックス・シアラ-の「魔法があるなら」がとても素敵なお話だったので、つい比べちゃって・・・もっとスッキリしたお話ならなぁ~なんて思ってしました。
やや体力的に疲れ気味で読んだので悪かったかな?
★★
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愛する人が望む死を受け入れられますか?
交通事故で意識不明になった婚約者の自宅から「尊厳死」の要望書が見つかった……。
元医学ジャーナリスト、『感染』の著者による慟哭のミステリー。
(冬幻舎HPより)
これは、最初から最後まで、ずっと「自分ならどうする?」「どうしたい?」と自問しながら読んでいました。
難しい問題です。
すぐに答えが出ない。
交通事故で意識不明になり回復の可能性はきわめて低いと診断された40歳の三島耕一。
過去に癌を患い、生死をさ迷いながら再発の危険性からもやっと逃れた矢先。
入院生活のなかで、いろんな患者の最期をそばで感じながら自身の尊厳死についても考え書面に残していた。
耕一の意思は「尊厳死」を強く望むものだが、周りの家族や婚約者である公子は、その事実に戸惑う。
悩みながら、あるものは意思通りにさせてあげたいと結論をだす。
でもまた違う者はどんな状態でも命の限りそのままそこに居てほしいと思う。
なかなか皆が一致した結論は出ず・・・・
そんな中起きる、事故(?)
ここに出てくる人たちの考え方はいろいろですが、そのどれもに同感できる部分があって
読みながら、これは難しい。
結論はどうしても出ない。
と思いました。
そして、その「尊厳死」を希望している耕一の少し前に自分の考えを書いたメ-ルの文面を見て
さらに・・・・・う~んと悩んでしまいました。
生きて意識がちゃんとしてるうちに、家族と最期はどうありたいか?を
話し合っておかないと、いけないかな?
なんて思いました。
この著者の作品は毎回、ホントに考えさせられる内容だな~。
★★★★
発行年月:2002年8月
医学ジャーナリストが描く迫真のミステリー
ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。しかし夫は別の女からの呼び出しに出かけていったまま音信不通、幼子は焼死体で発見された。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿りつく----。医学ジャーナリストが描く、迫真の医療サスペンス! 第1回小学館文庫小説賞受賞作
今回は誘拐事件から始まり、その児童の遺骨が母親の元に届けられるという衝撃的な出だし。
最初からミステリ-の予感。
最初から、それがどう医療の話と繋がっていくのか?期待感いっぱい。
事件の真相を追うのは、外科医・啓介の妻・葉月。
感染症研究所のウイルス研究部門に勤務している医師。
誘拐事件と共に行方不明の啓介を探しつつ、亡くなった啓介の先妻との子ども・宏がかつて外国で臓器移植手術を啓介も関わるなかで行なわれていた事実を知る。
いろいろな謎を追う葉月。
医師としての知識、人脈を頼りに、明かされていく真相。
そこには、また衝撃的な事実が・・・あ~もうペ-ジをめくる手が止まらない!
面白かった!と同時に、臓器移植の実態は果たしてどうなのか?ここに書かれていることは実際にもあり得る事?
医師・啓介はここには登場してこないのですが、欲を言えば彼の苦悩した心情などの過程がもう少し描かれていたら良かったかな?
哀しい辛い決断をしたんだなぁ~と想像すると胸が詰まります・・・(/_;)
医師であり、医療ジャ-ナリストとしての著者の作品はいつも考えさせられる事が多く、
読み応えも十分!!
★★★★
30歳の宮野は、ハローワークで声をかけてきたアメリカ人に言われるがまま、健康食品の通販を始める。だが、顧客に不審死が続いていることに宮野は気付いた-----本社と連絡がつかず、真相究明のため渡米した彼を、見えない敵の魔手が襲う。そこに隠された目的は恐るべきものだった! 著者本領発揮のジェットコースターノベル。
(双葉社HPより)
以前、読んだこの著者の本が意外とお堅いかんじだったので、これもそうかな?と読み始めました。
けれど・・・・主人公・宮野の緩い性格の為か、かなり軽い感じで読めたかな?
頑張る事が苦手で、職を点々と変えている主人公・宮野正志30歳。
それでも、一応、ハロ-ワ-クに足を運ぶ日々のなか、やや怪しいアメリカ人・パタ-ソンに年収1千万の報酬があるという仕事を依頼される。
怪しいと思いながらも、どうせ無職の身なんだから・・・というノリでか引き受ける。
アメリカで研究開発された、健康食品「マックス・イミュノ」。
免疫力を増強させるという効果で、それを日本に広めるのが任務。
販売方法はネット通販。
これ、読んでいると、巷には、数多くの健康食品があるけど・・・・怖いな。なんて思いました。
ま、効かないけど、害はなしという物も実際、多いと思うけれど、ここに出てくるのは、効くかもしれないけど、死に至らしめるという物!
お気楽青年・宮野ですが、意外とマトモな考え方をする人みたいで、怪しいものの正体を知ろうと動く。
身の危険を冒してまでアメリカ行くかな?なんてちょっと突っ込みたくなったけど・・・・^^;
で、わかってくる真相は、怖かった。
今の時代ならではの真相かも。
久しぶりのこの著者の本だったけど、なかなか面白かった。
また違う物も読んでみよう。
★★★
光が生まれる朝は誰にも平等だ。
だが、日が昇るにつれて世の中は不平等になってゆく-----。
男と友は、女の命を奪った者への復讐を企てた。
だが、癌に体を蝕まれた元刑事が、現役警察官の息子とともに男を追いつめる。日陰に生まれ落ちた人々の悲しみを一身に背負い、男は壮絶な血と純潔の物語を突き進む。人間のあらゆる精神の営みと業を祈りにも似た筆致で描き切った感動巨編。
(本の帯文より)
上巻は数日かかって読みましたが、下巻は一気読みでした!
ペ-ジをめくる手が止まらない。
主人公・桐生晴之の人生って一体なんだったんだ!?
下巻途中から、もうラストが読める展開になってくるので、辛くて辛くて・・・・。
追う元刑事の渡に「もう逃がしてあげてください(/_;)」なんて気持ちも生まれながら読みました。
けれど、それは間違いなんですね。
元刑事・渡と桐生が会う場面はジ~ンとしました。
罪を正すということよりも、罪を隠すことで今、周りにいる多くの人をこれ以上、辛い目に遭わせてはいけないと諭す言葉に感動しました。
この辺が一番、泣けた。
だけど、やっぱり最後は・・・・・。
そうしないと物語が終わらないから仕方ないのかなぁ~。
違う終わり方を少しだけ期待したのに、叶わなかったのがちょっと不服だわ!
飽きずに読んだけど、ちょっとこの男の身勝手さみたいなのが最後は受け入れ難く、涙が止まってしまったかんじ。
ちなみに・・・わたしは桐生よりも彼の友達・堀峰のほうが断然、いいわ!(笑)
ペ-ジをめくる手が止まらない。
主人公・桐生晴之の人生って一体なんだったんだ!?
下巻途中から、もうラストが読める展開になってくるので、辛くて辛くて・・・・。
追う元刑事の渡に「もう逃がしてあげてください(/_;)」なんて気持ちも生まれながら読みました。
けれど、それは間違いなんですね。
元刑事・渡と桐生が会う場面はジ~ンとしました。
罪を正すということよりも、罪を隠すことで今、周りにいる多くの人をこれ以上、辛い目に遭わせてはいけないと諭す言葉に感動しました。
この辺が一番、泣けた。
だけど、やっぱり最後は・・・・・。
そうしないと物語が終わらないから仕方ないのかなぁ~。
違う終わり方を少しだけ期待したのに、叶わなかったのがちょっと不服だわ!
飽きずに読んだけど、ちょっとこの男の身勝手さみたいなのが最後は受け入れ難く、涙が止まってしまったかんじ。
ちなみに・・・わたしは桐生よりも彼の友達・堀峰のほうが断然、いいわ!(笑)
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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