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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2016年4月


 言いたかった ありがとう。言えなかった ごめんなさい。
伝えられなかった大切な人ヘの想い。あなたに代わって、お届けします。

家族、親友、恋人⋯⋯。
大切に想ってっているからこそ、伝わらない、伝えられなかった想いがある。
鎌倉の山のふもとにある、
小さな古い文房具屋さん「ツバキ文具店」。
店先では、主人の鳩子が、手紙の代書を請け負います。
和食屋のお品書きから、祝儀袋の名前書き、
離婚の報告、絶縁状、借金のお断りの手紙まで。
文字に関すること、なんでも承り〼。

ベストセラー『食堂かたつむり』の著者が描く、鎌倉を舞台した心温まる物語。

                  (アマゾンの内容紹介にて/幻冬舎)



文房具やさんの話かと思ったら・・・
筆記具は売っているけれど、シャープペンシルは扱わないという
一風変わった文具屋さん・ツバキ文具店。

祖母が営んでいた店を祖母亡きあと、継ぐことになった雨宮鳩子。
先代(祖母)の指導で書道を始めたのは6歳の6月6日。
その後、祖母に反抗し、疎遠になってしまったという。

文具店となりのバーバラ婦人や、男爵、可愛い文通相手・PQちゃんなど
登場する人物たちとの関わり方が素敵。

そして、鳩子が先代を引き継いだ仕事、代筆の依頼に訪れる人たちとの
関わりも面白かった。


最後、亡くなった祖母が文通していたというイタリアに住む静子さんとのやり取りの
手紙の内容には衝撃的なことが・・・・。

鳩子の母親と、先代のこと。
もう少し詳しく知りたかったな。

代筆依頼で書いた文章を読むのも楽しかった。


書いた人の個性が現れる手書きの手紙、今は殆ど貰うことなくなってしまったけれど
やはり味があって良いなぁ~。



                        ★★★★
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発行年月:2001年3月


 山間の村に単身赴任していた柳沢は、8年ぶりに東京の我が家へ帰ることになった。でもなぜか、柳沢に淡い恋心を寄せ、東京にあこがれる女子高生・佐知子と、家庭に問題を抱えた主婦・早苗が着いてきた! さらに、追いかけてくる者もいて……。道中はトラブル続出。はたして、柳沢は東京に帰ることができるのか。おかしくてちょっとせつないロードノベル。

                    (双葉社HPより)



2016年8月に新装版が発売されたようですが、図書館ではその前のを
借りてみました。
表紙が素敵だったので・・・笑

久しぶりの赤川次郎作品でしたが、面白かった!!
やはり読みやすいし。


主人公の柳沢将夫(48歳)は、単身赴任先から8年ぶりに東京の我が家に帰ることに。
その道中に起きた珍事件あれこれ。
きっと凄く良い人なんだろうな。
赴任先の下宿の奥さん、喫茶店の奥さん、それから女子高校生にまで好意を持たれて
それが元での珍道中となるわけだけど。。。。

東京の家族、妻と高校生の娘の話もあって
ラスト、無事に帰った柳沢の様子にホッとした。


話の途中に殺人事件、心中事件などもあって、飽きないストーリー展開でした!

赤川次郎作品、少し読み返したくなった。


                        ★★★★




発行年月:2016年4月

賑やかにぶつかる姿の向こうから、 家族とは何か、という思いがゆっくりと立ち上がってくる。 ――北上次郎氏(「ポンツーン」5月号より) 家族なんて、これっぽっちも信じてない。 なのに、どうして涙が出るんだろう。 家族ってやっかい。 家族って愛おしい。 62歳になる父から突然聞かされた再婚話。10年以上前に、母が若い男と駆け落ちした後、結婚して早々と家を出た長女・橙子(39)、代わりに家庭を支え続けた次女・柊子(36)、引きこもりの三女・桐子(31)、空気より軽い四女・楓子(29)が一同に会した姉妹会議の場に、再婚相手が現れて……。 母の出奔以来、バラバラになっていた四姉妹。 不完全な家族の熾烈な衝突(バトル)と心の通い合う一瞬を描いた、書き下ろし傑作長編。

                   (幻冬舎HPより)



4姉妹と父とその再婚相手の物語。


62歳の父親・幹夫が再婚したいと言いだし・・・・その相手が何と22歳年下の男性!
最初は、なんじゃそりゃ???と思いました。

4姉妹の反応も同じようで、最初は戸惑いを隠せない。
カミングアウトして何だか、満ち足りたようになっている父親に腹が立ったり
する姉妹。
でも、相手の西園寺薫の人柄に皆が惹かれていく。
見た目もかなりの美形のようで・・・・。

最後は幹夫が倒れて入院。
そこに元妻・葉子が現れ、薫と対面。
葉子の人柄も好きだな。
家を突然、出た気持ちも理解できるし・・・・。


ラストの、薫と柊子の会話は、いいなぁ~。
新しい家族のかたちがこれから始まるんだな。


なかなか楽しい物語でした♪


                        ★★★★

 



発行年月:2016年 6月


みんな、普通の人だった──。
作家・浅田次郎のライフワークである「戦争」をテーマにした短編集。
名もなき一般市民の目線から、戦中戦後の東京の風景を描き出す。
人情ドラマが光る全6編。      

                  (集英社HPより)


<帰郷>
終戦から3か月、復員兵の古越庄一は体を売って日々を食い凌ぐ綾子と出会う。
庄一は帰郷後、妻子が弟と新たな家庭を築いているのを知らされ行き場が
なくなっていた。

二人の出会いは、新たなスタートになりそう。


<鉄の沈黙>
大学の工学部出身の専門技術者の清田吾市。
野戦高射砲の修理のために危ない目に遭いながらニューギニアの小さな岬に。
修理後は、再び戻る道もあったが、そこに残ることに決める。

悲惨な最期が想像できるけれど、そこに至るまでの部隊内の温かい人間関係に
ちょっと、ホッとするものがあった。


<夜の遊園地>
苦学生の武内勝男は、奨学金を貰いながら大学に通っている。
学生課の斡旋で遊園地のバイトを始める。
そこで出会った二組の父と息子の姿を見て戦死した父親を想う。

なんだか、泣ける。
良い話。


<不寝番>
片山賢三は、20歳で自衛隊地方連絡部の勧誘員に声を掛けられ入隊。
射撃集合訓練に参加することに決まったが、その前の不寝番の夜、不思議な
体験をする。

仙波上等兵との会話は、時空を超えたもの。
その後の射撃はきっとアドバイスが効いたかな?


<金鵄とともに>
染井俊次は、傷痍軍人を見かけ、なんと恥さらしな・・・・と呆れ
文句を行こうと近づく。

なんだか哀れな話。


<無言歌>
香田直也と沢渡恭一郎、戦地で互いの大事な人のことを話し盛り上がる。

大切な人を想うときは、どんな過酷な状況下でも幸せか?
戦争さえなければ・・・・と強く思う。


どの話も心に沁みました。



                       ★★★★★



発行年月:2016年5月

オレはまだやれる。今度は仲間のためにもう一度泳ぐ! ――オレ、西山大輔。競泳自由形で、オリンピック2大会連続で金メダルをとった日本のヒーロー!のはずだった……。若い選手の台頭と、彼らに日本代表を任せたい協会幹部の意向にオレは抗い、次のオリンピックを目指す。ただそれは個人種目ではなく、新設された男女混合メドレーリレーで。現役バリバリのトップスイマーVS老いぼれスイマーや訳ありスイマーの寄せ集め軍団。オリンピックの代表選手を賭けた勝負に勝つのはどっちだ?

                      (双葉社HPより)



オリンピック開催時のいま、読めて良かった!
アテネ、北京と二大会連続金メダル獲得のスイマー西山大輔が主人公。
30歳を過ぎて、記録が下降線。
かつてもヒーローも過去の人?


大輔の明るいキャラがいい。
ちょっとバカっぽいところも愛嬌として許せる範囲。


そして、かつてもコーチ、木下の提案で、オリンピックのチームジャパンに
対抗する混合リレーチームを結成。
そのメンバーに選ばれた者たちが、それぞれユニークな経歴。

インド人とのハーフあり、不良少女あり・・・・

最後の対決の場面は、緊迫感あって、最後どうなった???


でもこの終わり方いいと思う(^^)


楽しいスポ根物語でした。


                        ★★★
 
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