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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年5月

次はわたしのはずだったのに!? 切なく刺さる、傑作ラブコメディ

次の花嫁、私じゃないの!? 
三十二歳の七々未は、イケメンと結婚する親友の結婚式でブライズメイドを務めることになり……。

                   (実業之日本社HPより)
 


自分の方が先に結婚すると思ってのに・・・
親友の美宇が結婚するという。
しかも相手は勤務医でイケメン、身長も高いいわゆる三高の男!

でも、その結婚式の新郎新婦を盛り上げる役目のプライドメイドを任され
新郎側の同じような役目のサッシャーを任された新郎の従兄弟神崎英也と
親しくなる七々未。
神崎も新郎に負けずイケメンで大手広告代理店勤務。


七々未と英也の恋の行方は?とそちらがきになり読んでいましたが・・・
やはりね・・・途中から予想出来ちゃいました^^;

でも、ラスト、思わぬ展開が今後、繰り広がりそう?とも思えて
なんだか最後まで楽しめた^m^


最近の結婚式って、こんなかんじなのかな?
それぞれの親友とかがお揃いの衣装着るなんて、昔はなかったなぁ~。



                          ★★★

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発行年月:2009年6月


 心の風邪で休職中の男と、家族を亡くした傷を抱える女。海
辺の町で二人は出会った――。
第三回ポプラ社小説大賞特別賞受賞作。

                 (ポプラ社HPより)



エリート銀行員・須賀哲司だが、仕事を失くし絶望のまま
母親が暮らしていた海辺の街へ。
そこで知り合った福井喜美子という女性。

海のなかにフラフラ入り、このまま死んでもいいという気持ちで思っていたが
喜美子に助けられる。


最初、喜美子のプライバシー度外視で哲司の家に入り込み、あれこれ
世話を焼く姿が、ちょっとやり過ぎじゃないか?と思ったけれど・・・
そういう行動に出たのには喜美子の辛い過去があったからだと知り絶句。


あっけらかんと明るい喜美子にもそんな過去があったんだ~。

二人は惹かれあうようになっていくのも自然な流れだけど、哲司には
東京に妻子がいる。
さて二人はどうなる??


最後は、ハッピーエンド的でよかった。
ちょっと都合良すぎる展開だったけど・・・・^^;

風待ちの人同士、これからは新たな出発かな?



                       ★★★


発行年月:2016年10月


 ベストセラー作家、初の現代ミステリー長編! かつて病院だった建物に集う、少年少女 たち。彼らの目的は安楽死をすること――。だがそこにはすでに、一人の少年が 横たわっていた。

                 (文藝春秋HPより)



表題から、自殺願望の子たちの物語かな?と予測がつきました。
が・・・12人がひとつの場所に集まるところから始まる話。

主催者は14歳のサトシ。
サトシを含む12人が集い、それぞれ、最後は死を選ぶという決められた
状況のなかで、議論していく。

そして、12人のほかにもう一人。


子ども達が死を選んでここに来た理由はいろいろ。
病気を苦にしていたり、虐めに悩んでいたり・・・・
なかには理解に苦しむ理由の子もいたけれど、彼らは真剣に考えて
ここに来た。


主催者のサトシが淡々とことを進めていく様子に
何か、別の目的を遂げようとしているのかな?と予測した。

そして・・・・。


最後は、こうなって欲しいと読者の多くが望む結末になったと思う。
その点はホッとした。


ゼロ番の少年のことは、ちょっと切ないけど
この後、皆が以前より生きることに辛さを感じなくなったらいいな。


一番気になるのは、サトシのその後。
もっと14歳らしい生き方してほしい。



                        ★★★★



発行年月:2012年6月


 
さびれた商店街の活性化、請け負います!
不況にあえぐユニバーサル広告社。次なるクライアントは閑古鳥が鳴く「さくら通り商店会」だった。最初はポスター制作だけのはずが、いつしかタッグを組んで商店街の活性化を目指すことに……。      

                    (集英社HPより)




ユニバーサル広告社シリーズとは知らずに読みましたが楽しく読了しました。

会社を移転したユニバーサル広告社。
さびれた商店街のなかにある和菓子屋<岡森本舗>の上に。

そして、商店街活性化のイベントに参加することになる。

なかでも社員の杉山が活躍。
離婚した妻は再婚したけれど、小学3年生の娘・早苗とは手紙でやり取りを
してお互いの近況報告をしている。

そして、気になる恋の行方。
お寺を継ぐため修行に出る光照と教会の娘・初音。

二人のこれからも気になる。
これ続編出てるのかな?
後で探してみよう。


閑古鳥のなく商店街を何とか盛り上げようと奮闘する者たちの姿が
生き生きしていて楽しかった♪


                           ★★★



発行年月:2016年10月

わたしは、何者にもなれる。

千紗子という新たな名前を持つこと。
心の裡を言葉にすること。

自分を解放するために得た術が
彼女の人生を大きく変えた――

明治の終わりの沖縄で、士族の家に生まれたツタ。
父親の事業の失敗によって、暮らしは貧しくなるが、
女学校の友人・キヨ子の家で音楽や文学に触れるうち、
「書くこと」に目覚める。
やがて自分の裡にあるものを言葉にすることで、
窮屈な世界から自分を解き放てると知ったツタは、「作家として立つ」と誓う。

結婚や出産、思いがけない恋愛と哀しい別れを経て、
ツタは昭和七年に婦人雑誌に投稿した作品でデビューする機会を得た。
ところが、待ち受けていたのは、思いもよらない抗議だった……。
「幻の女流作家」となったツタの数奇な運命。

                    (実業之日本社HPより)



沖縄生まれのツタ。
最初の夫は、銀行員。
勤務先は台湾。台湾での新婚生活。
最初の子どもは2歳で急性腸カタルで死亡。
その後、東京に夫と戻り二人目が生まれるが、銀行員をクビになった夫の
職がなかなか決まらず、そんななか、喫茶店経営を始めると言いだす夫。
子どもの面倒がままならず、沖縄の夫の実家に預けることになる。
ツタが心労で倒れ店は畳む。
一軒家を借りて、下宿人を置くことに。
下宿人は浪人して医大を目指す充。
夫との関係がギクシャクしこのまま一緒にいても・・・とツタから
別れを切り出し、夫も納得。
手切れ金の800円を貰い、女学校時代からの親友のキヨ子がいる東京へ。
受験を控えた充が東京についてくる。医大合格した充はツタと恋愛関係に。
充の生活はツタが面倒をみるかたちで手切れ金をそこで使い込む。

女学校時代から、雑誌に和歌などを掲載されていたツタは再び書くことに
熱中し、小説が本になる。
が、沖縄を侮辱するのか?と地位ある人たちからは批判され釈明文をつける
ことでなんとか認めてもらう。

充との間び女の子が生まれ、翌年には男の子が生まれるが、充の実家からは
ツタを嫁とは認めて貰えぬまま。

充は医大卒業し、町医者に。
長男が38歳で突然、事故で亡くなる。
充と同じ道を進み、いずれは病院を継ぐ予定だったのに。


充は、ツタが晩年、信仰した宗教(充が大病したのを機に信仰)の
支部で活動を続け大勢の前で法話をしたり忙しくしている姿が気に入らず
不満が爆発して度々、癇癪を起すようになる。


ツタの父親と同じような・・・。ツタは母親と同じ思いをすることになる。



沖縄で育った最初の子どもはどうなったんだろ?とずっと心配だったけど
ちゃんと再会したという箇所があり、立派に成長していたのでホッとする。

ツタの人生、波乱万丈だったけど、親友のキヨ子の存在が大きかったんじゃないかな?
どんなときにも味方でいてくれる友の存在は貴重だったでしょう。

いまわの際、こんな風に自分の人生を振り返り満足して生を終えたであろう
ツタは生き切った!と思えたんだろうなぁ~。

なかなか面白かった!

ドラマ化しても面白いかも。


                      ★★★★
 

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