発行年月:2013年7月
ちょっとおかしな新シリーズ始動!
いまや事業認定された超能力で、所長の増山ほか、
能力も見た目も凸凹な5人の所員が、浮気調査や家出人探しなど依頼人の相談を解決!
(文藝春秋HPより)
所長の増山圭太郎はじめ
事務所開設当初から事務員として働く元蕎麦やの朋江、
独身組は、所長と不倫関係にあるという噂の悦子、中井、やっと最近超能力師2級を
取った高原篤志。
そして、新人の明美(本当は男?)
個性的な事務所のメンバ-。
依頼主からの仕事を超能力によって解決していく。
浮気調査、家出人の捜索、勤め先の同僚の所在確認、ポルタ-ガイストなど。
事件絡みの依頼は、警察官から変死体の遺留品からさぐる事件の真相究明。
調査活動をしながら、事務所メンバ-の過去のこともいろいろわかってきて
これからもこの事務所メンバ-の活躍を見守りたいなぁ~と思い
続編がまた読みたいな~と思える物語でした。
誉田さんの新たなシリ-ズ始動と文藝春秋のHPにあったから
続編は期待出来そうかな?
所長の増山の妻・文乃とのことが最後に書かれていましたが、
もう少し、詳しく現在の様子なんかも知りたいな。
しかし、特殊な人ばかりが集まるこの事務所内の人間関係って
かなりややこしくなりそう。
超能力って、凄い力だけれど、持っていてると神経磨り減りそう。
独身組のメンバ-が良い人と巡り遇うような話も今後は読みたいな。
★★★
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発行年月:2013年3月
もしもまたホロコーストが起こったら、誰があなたを匿ってくれるでしょう――。

フロリダの旧友夫妻を訪ねてきたイスラエルのユダヤ教正統派夫妻。うちとけた四人は、酒を飲み、マリファナまで回してすっかりハイに。そして妻たちが高校時代にやっていた「アンネ・フランク・ゲーム」を始める。無邪気なゲームがあらわにする、のぞいてはいけなかった夫婦の深淵。ユダヤ人を描いて人間の普遍を描きだす、傑作短篇集。【フランク・オコナー国際短篇賞受賞作】
(新潮社HPより)
表題作を含む8つの短編から成る書。
最初が表題作「アンネ・フランクについて語るときに僕たちが語ること」
ユダヤ人の迫害の話は知っているけれど、それを今も引き継いで生きている
ユダヤ人の存在については、考えたことがなかった。
表題作は、そんなユダヤ人の心のなかに潜む不安を知る。
再びホロコ-ストの時代になったとしたら、自分はどうする?
ユダヤ人じゃない人はユダヤ人を匿うことが出来るだろうか?
二組の夫婦がそんな話に及び、自分だったら、どうするか?と自然と考えてしまう作品。
他の7編もユダヤ人が主人公。
ユ-モアを交えたものもあるけれど、ブラックが効いているかんじ。
現代に生きるユダヤ人は、ずっと心の中にホロコ-ストの闇を抱えているのかな?
日本人としては、想像するに余りある出来事だけれど、
全く知らない民族のことを学ぶには、とても興味深い書であった。
読むのに正直、時間がかかるし、理解し難い部分もあるけれど
こういう外国人の書物を読むことも大切だと感じた。
★★★
発行年月:2013年5月
「何もしない、動かない」ことをモットーとする社会人2年目の小和田君。ある朝目覚めると小学校の校庭に縛られていて、隣には狸の仮面をかぶった「ぽんぽこ仮面」なる怪人がいる。しかも、そのぽんぽこ仮面から「跡を継げ」と言われるのだが……ここから小和田君の果てしなく長く、奇想天外な一日がはじまる。朝日新聞夕刊連載を全面改稿、森見登美彦作家生活10年目にして、3年ぶりの長篇小説。
(朝日新聞出版HPより)
またまた京都が舞台のお話。
今回は、「ぽんぽこ仮面」を巡るお話。
怪人・ぽんぽこ仮面ってなに?と思ったら、単に狸のお面を被った人で
怪人と名がついているけれど、ちょっとした人助けはするし、
逆に追い詰められて困惑していたりとナンだかかわいい存在。
そんな怪人・ぽんぽこ仮面を追いながら・・・・なんて思ったら
すぐに対面しちゃうのが、この物語の主人公・小和田君。
そして、「後を継がないか?」と言われる。
小和田君は自分で怠け者と言うだけのことはあり、本当に動かない。
なのに、要所要所でナイスな行動。
逆に動き回っているのに、何ら成果を得られない、探偵事務所の週末探偵・玉川さん。
けれど、玉川さんも良い味出してる。
登場人物たちがみんな憎めない人たちというのが、森見作品の特徴かな?
京都の宵山祭りの夜のお話というのも、独特な雰囲気。
楽しく読ませていただきました。
挿絵のフジモトマサルさんの絵もほのぼの。
そんあ挿絵を1冊にまとめた本も同時発売されているそうなので
手に取ってみてみたいな~。
★★★★
発行年月:2013年5月
そこは、かけがえのない場所。だから、あきらめない。裏鎌倉の保育園を舞台に新鋭が描く、家族と恋の物語。

保育士になって五年の美南(みなみ)とシングルファーザー1年と2ヶ月目の志賀隆平。隆平は定時退社しやすい部署に異動し、子育てに奮闘するものの、保育園は予測不能のことばかり。園内の事件や行事を通して、美南と隆平は気づき、育んでゆく、本当に大切にしたいものを。湘南モノレールの走る街で紡がれる、愛しい時間を描く傑作長篇。
(新潮社HPより)
保育園が舞台の物語。
主人公は、保育士の小川美南。
真面目で可愛らしく園児たちにも愛される人柄。
そこに子どもを預けに来る保護者たちとの関係から、いろいろなドラマが生まれる。
子どもを幼稚園しか預けてない、わたしには、保育士さんたちとここに出てくるような
濃い付き合いはなかったけれど、幼い子どもを預けながらシングルマザ-としてだったり
シングルファザ-として働く親にとっては、保育士さんは、かなり頼れる存在なんだろうなぁ~。
ここでは、美南とシングルファザ-の志賀隆平の恋の行方も話の軸になっていて
そこも楽しめた。
保育園なので、いろいろな絵本が登場するのも楽しい。
子どもが幼いときに一緒に読んだ本が多数出て来ました。
ひさしぶりに読みたくなった絵本も幾つか。
最初の話に出てきた『こんとあき』は未読かも。
ちょっと探してみよう。
★★★
発行年月:2013年6月
名門橘第一高校の入試前日、教室の黒板に「入試をぶっつぶす!」の貼り紙が見つかる。迎えた入試当日。振り回される学校側と、それぞれ思惑を抱えた受験生。謎に充ちた長い長い一日が始まった……。
(角川書店HPより)
「高校入試」が事件の現場になるという発想は凄いな。
大学受験でその後の人生が左右されるっていうのは、わかるけど
たかが高校入試で???なんて読み始めは思っていました。
「入試をぶっつぶす!」と書いたのは誰?
在校生?教師?受験生????
怪しいと思った人が犯人でした。
でも、そう思う気持ちは、なんとなく理解できました。
中学生から高校入試に向かう者にとっては、それで人生決まっちゃうくらいの
一大事なんだと、自分の過去を振り返って、当時の気持ちを思い出しました。
入試という制度が抱える問題も提起していたかな?
しかし、採点ミスはなくならないんじゃないかな?
人間の手で行われるものだし・・・・。
読んでいて、あまり面白い話じゃなかったな。
登場人物が多くて読むのに難儀したし・・・
次回作に期待します。
これドラマもやっていたんですね?
後から知りました。
ドラマを見ていたら、もうちょい楽に読めたんでしょうね。
★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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