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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2013年12月


 この星座館には、家族の夢が詰まっていた――

「和真は俺の兄貴で……そして今日から、月子のもうひとりのお父さんだ」
三軒茶屋の路地裏にひっそりと佇むプラネタリウム(兼バー)。酔客たちに星座について講釈する店主・和真のもとに、10年ぶりに弟・創馬が帰ってきた。娘だという美少女・月子を連れて。
18歳年上に夢中な高校生、彼氏の浮気を疑うキャバ嬢、筋肉フェチのオカマ、ウーロン茶一筋の謎の老人、不思議な客たちが集まる店で、“親子3人”の奇妙な共同生活が始まるが……。

辛いことがあったら夜空を見上げればいい。
僕たちよりもずっと昔から悩んできた、星たちの物語が広がっているから――。

読めば心温まる、人生讃歌エンターテインメント!

                    (講談社HPより)




三軒茶屋にある雑居ビル内にあるちょっと変わったバー「三軒茶屋星座館」
夕方7時から朝方までがOPEN時間。
店主は、大坪和真33歳。

和真の話す星座の話がユニーク。
いまどきの若者言葉だったりして、可笑しい^m^

オリオン座、おおいぬ座、山羊座、水瓶座、うお座
5つの星の話を交えながら、星座館に集う人たちの話が語られる。

小学生の月子と和真、和真の双子の弟で月子の父親・創馬の暮らしぶりが、ほのぼの。
こんな家族もいいな。

さいご、謎の常連客のぴか爺の正体が明かされた瞬間も面白かった。

ほかの星座の話も知りたいなぁ~。


                            ★★★
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発行年月:2013年9月


 外界で行方を絶った兄を捜すため王国を出た姫君は、天を衝く塔が聳える未知の世界に降りたち、雑踏の中、一人の工員と出会う――どこまでも純粋、かぎりなく繊細な、下町の恋物語

                    (中央公論新社HPより)


読み始めの雰囲気は、異世界を描いたSFファンタジー小説。
でも徐々に何か違う。
え?そういう事だったのか?

主人公・エンノイアは王国の後継者候補にひとり。
一番の後継者は兄のヌースだが、今は王国に居ない。
外の世界に幽閉されている可能性がある。
エンノイアは、その兄を探し王国に連れ戻す使命を自ら望み王国を後にする。



そして、出会った杉本諒。
お供の者と逸れて困っているところを助けて貰う。


そして、次第にわかってくるエンノイアの居た世界のこと。

エンノイアは、静(しずか)という別名があった。

自分の居た世界の知らなかった事実を知る。
そして、杉本の助けで兄に再会するが、兄は王国に戻る気はなく、静にもここに
とどまるように言う。


そして、静は、ある決心をし王国に戻ると決める。


物語は、ここでお終い。
この後の静の行動が気になる。

続編があるかな?
あれば読みたい。


                         ★★★★




発行年月:2013年9月


 

過去に愛した、今は会えないあなたへ――

『欲しいのは、あなただけ』『美しい心臓』……恋愛の真実を追い求め続ける著者による鎮魂歌。「未来から現在へ、現在から過去へと時の流れを遡り、立ち上がってくる記憶と声に身をゆだねながら、愛しい人の不在を、私は「存在」として書く――」職場の後輩だった女の子、はじめての仕事をくれた編集者、何通もの手紙をやりとりして別れた人、若くして旅だった詩人、亡き祖母、大好きな仕事のパートナー……亡くなってしまった、音信不通の、今はもう会うことのできない人々への思いを、記憶だけをたよりに綴る私小説的短編集。

「雪と炎の記憶」「赤いりんごと肩に置かれた手」「死に魅入られた詩人」「菜の花畑に立っている人」「まるで活字のような文字」「死は美しい」「私につながる戦争の記憶」「四羽めの小鳥たち」「約束は生きている」「一九八八年の別れ」「心におりてきた闇」「私の家の鍵」「誕生日」「たまご八個の玉子焼き」「ふたつの時計」「空席」の16編を収録。

                 (実業之日本社HPより)



これは、著者自身の近い人のことを想って書いているのかなぁ~?
どの話も、良かった。
今は会うことが出来なくなった人たちとの思い出を語る話が多かった。

そんな16編の話のなかで、ちょっと違っていた「四羽めの小鳥たち」は
なかなか衝撃的だったなぁ~。
自然界で生きる動物たちの生命を描いたお話でした。

りすが小鳥を・・・・・の描写は残酷だったけれど、他者の命を奪わなければ
自分が生きていけないのは、人間も考えてみれば同じかも。

スーパーで買う食材だって、元は命があったものなんですよね?
そんなことをふと考えてしまいました。



「たまご八個の玉子焼き」でのおばあさんとの思い出話が好きだった♪

あとは、「死は美しい」。
これは12歳で投身自殺した少年が遺した『ぼくは12歳』の詩集をいくつか
紹介しながらの話。
わたしもこの詩集は10代の頃に買って読んで衝撃を受けたので、
今、この年齢で読んだら、どう感じるのか?再び詩集を手に取りたくなった。


読みながら、いろいろと考えることができる短編集だったなぁ~。


                          ★★★★




発行年月:2013年12月

新たな警察小説ミステリの誕生!

思わぬ不祥事のあおりを受け、まさかの警視庁捜査一課に配属されることになったキャリア警部、道定聡。
変わり者の美人刑事・山口ヒカルとコンビを組まされ、戸惑いながらも5つの難事件に挑んでいく!

                    


主人公は道定聡25歳。
東大卒のキャリア。
群馬県警総務課長として実務に励むが、部下の汚職事件の責任を取らされ本庁送り。
警視庁捜査一課強行犯三係に配属される。

そして、事件解決のため、捜査に当たるパートナーは山口ヒカル28歳。
容姿は、身長175cmでモデル並みの美貌。しかし・・・勤務態度はいい加減。
警視庁一のやる気のない刑事。
しかし、ある事件には、やる気を発揮し、普段とは全く違う能力を発揮。

凸凹コンビの会話が笑える。
第一話から五話まで5つの異なる事件の捜査をする二人。
やる気はないけれど、勘は冴えてるヒカル。
キャリア警部の道定には、タメ口というか、おちょくってる^m^
東大卒のエリートなのに偉ぶってる感じが全くない道定もいい。
このコンビ、案外いいかも~。

事件の内容は、大したことないけれど、二人の会話が楽しいから
最初から最後まで退屈せず、スラスラと短時間で読みました。

もしかして、シリーズ化されるのかな~?
凄くおもしろいわけじゃないけど、続きが出るのなら、読んでもいいな。


                         ★★★
 




発行年月:2013年11月


 非番になると必ず祖母から商店街の相談事を持ち込まれ、いつのまにか解決のために奔走する羽目になる若手刑事のほのぼの事件簿。

                 (ポプラ社HPより)


前回の『花咲小路四丁目の怪人』は、老紳士がご近所の謎解きをしていましたが、
今回は、新米刑事・赤坂淳が、謎解き人。
祖父母が営む「和食処あかさか」に居候しながら、非番の日に、主に祖母から
頼まれてご近所の謎を解いていく。

<猫騒動><天国からの手紙騒動><ティーラードメイド騒動><檸檬騒動>
そして最後は<あかさかでの騒動>



事件解決にちょいちょい絡んで来る、三家あきらは何者?の謎もなんとなく
解けて、淳とちょっと良い感じになっていくのも楽しかった。

花咲小路って何丁目まであるんだろ?
少なくても、2丁目、3丁目はあるはず。
ぜひ、その話も読みたいな。


気楽なかんじで、アッという間に読み終えました♪


                          ★★★
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