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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2013年9月


 

過去に愛した、今は会えないあなたへ――

『欲しいのは、あなただけ』『美しい心臓』……恋愛の真実を追い求め続ける著者による鎮魂歌。「未来から現在へ、現在から過去へと時の流れを遡り、立ち上がってくる記憶と声に身をゆだねながら、愛しい人の不在を、私は「存在」として書く――」職場の後輩だった女の子、はじめての仕事をくれた編集者、何通もの手紙をやりとりして別れた人、若くして旅だった詩人、亡き祖母、大好きな仕事のパートナー……亡くなってしまった、音信不通の、今はもう会うことのできない人々への思いを、記憶だけをたよりに綴る私小説的短編集。

「雪と炎の記憶」「赤いりんごと肩に置かれた手」「死に魅入られた詩人」「菜の花畑に立っている人」「まるで活字のような文字」「死は美しい」「私につながる戦争の記憶」「四羽めの小鳥たち」「約束は生きている」「一九八八年の別れ」「心におりてきた闇」「私の家の鍵」「誕生日」「たまご八個の玉子焼き」「ふたつの時計」「空席」の16編を収録。

                 (実業之日本社HPより)



これは、著者自身の近い人のことを想って書いているのかなぁ~?
どの話も、良かった。
今は会うことが出来なくなった人たちとの思い出を語る話が多かった。

そんな16編の話のなかで、ちょっと違っていた「四羽めの小鳥たち」は
なかなか衝撃的だったなぁ~。
自然界で生きる動物たちの生命を描いたお話でした。

りすが小鳥を・・・・・の描写は残酷だったけれど、他者の命を奪わなければ
自分が生きていけないのは、人間も考えてみれば同じかも。

スーパーで買う食材だって、元は命があったものなんですよね?
そんなことをふと考えてしまいました。



「たまご八個の玉子焼き」でのおばあさんとの思い出話が好きだった♪

あとは、「死は美しい」。
これは12歳で投身自殺した少年が遺した『ぼくは12歳』の詩集をいくつか
紹介しながらの話。
わたしもこの詩集は10代の頃に買って読んで衝撃を受けたので、
今、この年齢で読んだら、どう感じるのか?再び詩集を手に取りたくなった。


読みながら、いろいろと考えることができる短編集だったなぁ~。


                          ★★★★

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