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読んだ本の感想あれこれ。
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41jA7bDTAQL__SX230_.jpg   発行年月:2011年12月

  
けっして動かないよう考え抜かれた金属の部品の数々。でも力加減さえ間違えなければ、すべてが正しい位置に並んだ瞬間に、ドアは開く。そのとき、ついにその錠が開いたとき、どんな気分か想像できるかい?8歳の時に言葉を失ったマイク。だが彼には才能があった。絵を描くことと、どんな錠も明けることが出来る才能だ。やがて高校生になったマイクは、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となり芸術的な腕前を持つ解錠師となるが・・・

MWA,CWAの両賞の他、バリ-賞最優秀長編賞、全米図書協会アレックス賞をも受賞した話題作


                                         (早川書房HPより)


なかなか面白く、スラスラと読めた。

8歳の時に喋れなくなったのには、ある凄惨な事件を目撃してしまったから。
そして、偶然にもそんな事件に巻き込まれたため、ある才能があることがわかる。
その才能とは、鍵を開けることが出来るという才能。

物語は8歳のときの事件に巻き込まれながらも生還したマイクを「奇跡の少年」とマスコミで取り上げられたということが書かれ、その後、どういう経緯か金庫破りの罪で囚われ、自分のいままでを振り返る形で進む。
子どもの頃のことと金庫破りをしていた頃のことが交錯しながら話が進むので、ちょっと話が前後するけど、読みにくさはなかった。

少年が金庫破りを自ら進んでやっているかというとそうではない。
犯罪者が少年に接触さえしなければ。。。。
けれど、イヤならやらずに済んだような状況で、それを続けていたのは、鍵を開けることで自分の存在価値が高まるようだったからかな?
そう思うと、哀しい。

やがて、金庫破りの現場を家主・マ-シュに見つかり、バツとして命じられたことを黙々とこなす。
律儀な・・・半ば呆れながらも少年の本質を認めるマ-シュ。
そしてその娘・アメリアとの恋。

金庫破りをしてなかったら、アメリアにもめぐり合えなかったのだから、まあ、結果良ければ・・・ということだろうか?

金庫破りをするシ-ンが度々出てくるけれど、そんな風に実際、鍵を開けることが出来る人がいるとしたら脅威だな。
でもその描写はリアルで面白かった。

刑期を終えたマイクが、今度は絵の才能を活かして、アメリアと新たな人生を歩いてほしいなぁ~なんて願望を持ちながら本を閉じた。

映像化されたら、これ面白いかも。


★★★★
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