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51zNcvkHieL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年12月


封印された過去が、新たな「罪」へ。「正義」と「贖罪」の意味を問う驚愕のミステリー。
どんでん返しが止まらない! 怒濤のリーガル・サスペンス!!
『さよならドビュッシー』で「このミス」大賞受賞の作家による新たな傑作誕生!

弁護士・御子柴礼司は、ある晩、記者の死体を遺棄した。死体を調べた警察は、御子柴に辿りつき事情を聴く。だが、彼には死亡推定時刻は法廷にいたという「鉄壁のアリバイ」があった――。


                                           (講談社HPより)


これは最高~♪
主人公のキャラクタ-が個性的で魅力的!
主人公・御子柴礼司は気鋭の弁護士だけど、26年前に幼女殺害事件の犯人である。
当時少年だったため、少年院に送られたが、刑期を終え、社会復帰している。

重い十字架を背負ったような過去を持ちながら、弁護士になっているのは、なぜ?
凶悪犯でも法廷の場で、減刑を勝ち取ってしまう。
贖罪の気持ちはあるのか?

冒頭から、いきなり御子柴が遺体を遺棄する場面で、これはいったいどういうこと?と先ずは大きな疑問。
その疑問を、ず~っと抱えながら読んでいました。


事件を追う警察側の人間にも魅力的な人物が登場!
刑事の渡瀬。
鋭い洞察力で御子柴とも対峙する。
二人の個性的なキャラクタ-が、物語を面白くさせてくれた。

御子柴は犯人を庇う側。
渡瀬は犯人を追い詰めていく側。

でも、御子柴は庇うだけでなく、法廷の場では自分の仕事を淡々とこなすが、そこから離れた場所では犯人を強く責める。
そして、渡瀬は犯人を追い詰める側だけど、そうしてしまった背景をみながら犯人の気持ちに沿うこともする。
それぞれに格好良い!!

御子柴の少年院時代の話も、よかった。
少年院のなかで知り合った同じような罪を犯した者や担当教官とのやりとり。
それらがあって、弁護士・御子柴が成立しているんだな・・・。

そして、冒頭の死体遺棄での殺人を犯した者は・・・・意外な人物だった!
全くの予想外!

表題の奏鳴曲を奏でた人物との再会が、なかったのが残念。
期待していたんだけどなぁ~。

これは、もしかしてシリ-ズ化されるのかな?
一回で終わるには惜しい!


ミステリ-好きには、これはお薦めです!!


                                        ★★★★★

 
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