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読んだ本の感想あれこれ。
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51ecd354.jpg発行年月:2010年10月


僕の奥さん、咲子が家出して1カ月。
僕は姉の月夜さんと咲子に会いに、新幹線に乗る-----。
温かな気持ちに包まれる表題作他、
切ない恋、禍々しい恋、淡い想い、忘れられない痛みなど、
珠玉の短篇連作集。


                    
(河出書房新社HPより)



5つのお話は、それぞれに良かったと思う。
全部植物に因んだタイトルがついているお話。

・銀杏
・椿
・羽衣草
・欅(けやき)
・昼咲月見草


主人公は主に30代くらいの女性。
最初の話「銀杏」では、大学時代からの友人が銀杏を手土産に訪ねて来て、その友人と会話しながら、自分のもう暫く会ってなくて、別れることになるんじゃないかという恋人のことをあれこれ思い出す話。
なんでもない会話の様子が好き。

「椿」は娘のピアノの教師との不倫の話。

「羽衣草」は、母より11歳下の叔母の亜津子の家を訪問する女性。
小さい頃から、この叔母のことが好きで、年の離れた姉のような感覚で接することが出来る。
叔母のつくる手料理はちょっと斬新なアイデアだけど、美味しいと。
実際、美味しそうだった!
この話が一番好きだったなぁ~。
こんな叔母さん居たらいいな。

塩せんべいにポテトサラダの組み合わせは、試してみたい(笑)


「欅」は66歳で亡くなった叔母の葬儀で疎遠になっていた従姉妹達に会い、叔母や従姉妹達で過ごした夏の日の思い出を巡る話。


「昼咲月見草」は、浩介は妻の姉・月夜と家出した妻を迎えに新幹線に乗り、その途中で思い出す、妻の姉と同じ名前の月夜さんのこと。
その月夜さんはおばあさんで、浩介が予備校生時代、一人暮らしをしていたアパートの真上の部屋に住む人だった。
そのおばあさんから貰った千円札が、ここ一番というときに自分を精神的に助けてくれた。
この話も好きだった。

そして、表紙のイラスト、昼咲月見草の絵が素敵!
装画は波多野 光さん。
波多野さんのイラストももっといろいろ見てみたい!
イラスト集とか探してみようかな?

★★★
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