松尾たいこのイラストと、それをモチーフに描かれた
角田光代の連作短編小説。
女性の一生を通して、出会いと別れ、生きるよろこびと
せつなさを紡いだ、色彩あふれる書き下ろし競作集。
(ホ-ム社HPより)
5つのお話
・晴れた日のデ-トと、ゆきちゃんのこと
・キスとミケ、それから海のこと
・なくした恋と、歩道橋のこと
・さようならと、こんにちはのこと
・なくしたものたちのこと
主人公は雉田成子。5つのお話の共通の主人公で、順番に年を重ねていく。
最初のお話は、小学校に入学したばかりで最初に友達になった、山羊のゆきちゃんとのこと。
8歳まで、いろんなものと話ができた成子は、山羊のゆきちゃんとの会話が出来る。
ゆきちゃんの話し方が可愛い♪
その後、高校生となって出会った中学生の統一郎との思い出が2番目の話。
3番目の話は成人して、妻帯者が恋人になっている。
4番目の話は、3番目の男性とは別の人と結婚し、子どもも生まれた状況。
そして最後は、今までのお話に登場の<なくしたものたち>が勢ぞろい。
ちょっと不思議なかんじのお話でしたが、面白かった。
人は、いろいろなものをなくして、そしてまた出会って・・・
その出会ったものは、全く新しいものではなくて、前に出会っていたものが姿や形を変えたものかもしれないという話。
自分もまたいつか誰かにとっての なくしたもの になっていくのでしょう。
ちょっと哲学的なかんじもするお話で、なかなか面白かった。
イラストの松尾さんの絵が素敵!
角田さんのお話ととても合っていて、これは図書館本ですが、手元においておきたいかも。
あとがきのお二人の言葉もよかった!
★★★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
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