当代一の女性作家、競艶
当代最高の女性作家8人が
腕によりをかけた絶品短篇小説集。
恋愛模様はもちろん、時代物からミステリー仕立てまで
超逸品ぞろい
(文藝春秋HPより)
なんという豪華なメンバ-でしょう!
髙村さんだけ、初めてかも?ですが、その他の方たちは、それぞれの個性をしっかり出した作品だったような気がしました。
江國さんの「蛾」は、結構切なかったけど、この世界観はキライじゃない。
「蛾」がキライだから、ちょっと怖かったけど・・・^^;
小川さんの「巨人の接待」は、ちょっとメルヘンの世界のような現実の世界から離れたかんじのお話で楽しかった。
川上さんの「天にまします吾らが父ヨ、世界人類ガ、幸福デ、ありますヨウニ!」は
大学時代から現在40代までの男女の交友関係を描いていて、こういう人たち、どっかに居そうだよな~なんて思いながら読んだ。
桐野さんの「告白」は
少し時代小説っぽく、そこに出てくる話は、昔ばなしの様だった。
でも、ちょっとブラックなところが桐野さんっぽい。
小地さんの「捨てる」は
とっさに一人引っ越しを決めてしまった主婦のはなし。
引っ越し業社の青年との恋?と思ったら違って・・・やや期待はずれだったけど・・・^^;
新しい一歩を踏み出したって事ね?
捨てたのは旦那ということですかね?
髙樹さんの「夕陽と珊瑚」は、
老人施設に入所の女性がかつての恋人の元に一緒に訪ねる話。
老いるって切ないけど、思い出は綺麗なまま残る?なんて美しい話と思いきや・・・・
あ~ビックリの展開でした。
髙村さんの「カワイイ、アナタ」は
ある警察官が退職した先輩警察官から聞いた話を思い出して語る話。
最後まで読んで、なるほど、そういうことでしたか?と納得した。
初めて読んだ作家さんだったけど、なかなか面白かった。
最後の林さんの「リハ-サル」は、
ちょっとエロイ。
今まで読んできた作品には、ちょっとここではない何処か他の場所の話のような物が多かったけど
すごく現実的なかんじで、読みながら何だかイヤだな~なんて苦笑したけど・・・
最後まで読むと、この「リハ-サル」の意味がわかって大笑いしちゃった。
こんな50代には、自分はなれないけどね~。
ま、兎に角、バラエティ-に富んでいて楽しめました。
「招待」してくれてありがとうございます!
というかんじです(^^)
★★★
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;