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読んだ本の感想あれこれ。
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55ea668a.jpg発行年月:2010年3月


正義のために、良心を捨てた女。海堂史上最強の魔女、ふたたび降臨!

桜宮市に暮らす平凡な主婦、山咲みどりのもとをある日一人娘で産婦人科医の曾根崎理恵がおとずれる。子宮を失った理恵のため、代理母として子どもを産んでほしいというのだ。五十歳代後半、三十三年ぶりの妊娠。お腹にいるのは実の孫――この子はいったい、誰の子なの? 医学と母性の葛藤をせつなく激しく描く最先端医療小説!

                                            (新潮社HPより)


読みながら。。。。この女医さん、前に出てきたよなぁ~と思い、あれこれ調べたら「ジ-ン・ワルツ」で登場の曾根崎理恵だったんですね!
夫・伸一郎はゲ-ム理論の世界トップクラスの研究者として認められている人物。

理恵は子宮を摘出したため妊娠が出来ないからだになってしまう。
そこで実の母・みどりに代理母を依頼し、伸一郎もみどりにお願いの手紙を海外から送る。
みどりにとって孫の誕生は楽しみであり、理恵の子宮で妊娠が無理なら自分がその役目を勤めるのは当然と引き受ける。

この辺までは、まあ、それぞれの思いも理解出来た。

しかし・・・・段々「え?」という話になっていく。

自身が産婦人科医で体外受精のエキスパ-トだから、そういう事も思いつくのか?
ちょっと一般の人の常識では計り知れない考え方かも。

母親に受精卵を着床させる作業では、理恵の思惑が絡み、常識では考えられない事がされる。
医師の立場を利用しているようで不快感を覚えました。
キライだな。この女医さん。

結局、3個の受精卵がみどりの子宮に入りうち2個が着床し、双子が生まれるのだが、その子どもを巡ってのあれこれもなんだか、不可解。

その双子の名前が薫としのぶ。
あっ!「医学のたまご」で登場の中学生の曽根崎薫くんなんだ!これ!

じゃあ、もう一人のしのぶちゃんはどうなったんだろ?

どこかで登場してたかな?


物語はスラスラ読めて、なかなか面白いけど、理恵と伸一郎、みどりの考え方には、共感出来ず
なんだか読後感はよくなかったな。

でも代理母の日本の現状を知れたのは良かった。
今は、まだ法律で代理母で生まれた子どもは、実際に産んだ者が母親ということだそうで、それがどんな問題に発展し得るか?を小説で示したということかな?

産んだ者が母親・・・・う~ん。違和感あるね、やっぱり。
今後、何らかの法の改定があるのかな?


★★★
 
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