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d162914f.jpg発行年月:2002年8月

医学ジャーナリストが描く迫真のミステリー

ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。しかし夫は別の女からの呼び出しに出かけていったまま音信不通、幼子は焼死体で発見された。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿りつく----。医学ジャーナリストが描く、迫真の医療サスペンス! 第1回小学館文庫小説賞受賞作
 

                                          (小学館HPより)


今回は誘拐事件から始まり、その児童の遺骨が母親の元に届けられるという衝撃的な出だし。
最初からミステリ-の予感。

最初から、それがどう医療の話と繋がっていくのか?期待感いっぱい。

事件の真相を追うのは、外科医・啓介の妻・葉月。
感染症研究所のウイルス研究部門に勤務している医師。

誘拐事件と共に行方不明の啓介を探しつつ、亡くなった啓介の先妻との子ども・宏がかつて外国で臓器移植手術を啓介も関わるなかで行なわれていた事実を知る。

いろいろな謎を追う葉月。
医師としての知識、人脈を頼りに、明かされていく真相。

そこには、また衝撃的な事実が・・・あ~もうペ-ジをめくる手が止まらない!

面白かった!と同時に、臓器移植の実態は果たしてどうなのか?ここに書かれていることは実際にもあり得る事?


医師・啓介はここには登場してこないのですが、欲を言えば彼の苦悩した心情などの過程がもう少し描かれていたら良かったかな?
哀しい辛い決断をしたんだなぁ~と想像すると胸が詰まります・・・(/_;)


医師であり、医療ジャ-ナリストとしての著者の作品はいつも考えさせられる事が多く、
読み応えも十分!!

★★★★
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