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発行年月:2022年11月


女性死刑囚の心に迫る本格的長編犯罪小説!
幼女二人を殺害した女性死刑囚が最期に遺した言葉――
「約束は守ったよ、褒めて」
 吉沢香純と母の静江は、遠縁の死刑囚三原響子から身柄引受人に指名され、刑の執行後に東京拘置所で遺骨と遺品を受け取った。響子は十年前、我が子も含む女児二人を殺めたとされた。香純は、響子の遺骨を三原家の墓におさめてもらうため、菩提寺がある青森県相野町を単身訪れる。香純は、響子が最期に遺した言葉の真意を探るため、事件を知る関係者と面会を重ねてゆく。

                 (小学館HPより)


いや~凄い話だった。
著者も「辛くて途中で何度も書けなくなった」とか。
読んでいても、辛すぎて・・・・でも気になって、結構なスピードで
読了してしまった。


当時8歳の自分の娘・愛理と近所に住む5歳の栞、二人を殺害した罪で
死刑判決。
控訴はせず、静かに罪を受け入れ刑に処される死刑囚・三原響子。

身元引受人に指名された吉沢香純(33歳)と母・静江。
最初は、戸惑うが、遺骨と遺品を受け取り、香純は響子が刑に処される
直前に言った「約束は守ったよ、褒めて」の言葉が気になり
響子の生い立ちなどを調べていく。


ああ、こんな環境で育ったのか~。
それは相当に辛かっただろうな・・・( ノД`)

父親が最低、周りの親戚たちも最低、知り合った男が最低・・・・
可哀想過ぎるよ・・・。


ただただ気が重くなるばかりの響子の生い立ち。

それでも娘・愛理との日々は楽しいことも多かっただろうけど・・・
きちんと育てなければと思うが故に、自分を追い詰めてしまったのか?
十分、ちゃんと子育てしていたと思うけれど。

う~ん・・・辛い。

なんとも言えない読後感。

我が子を殺めてしまうニュースが時々あるけれど、よく知らないで
子どもの命を奪うなんて、酷い親だと単純に言い切れないものが
多いのかもしれないな・・・。
命を奪うことは、いけないけれど、その人が本当に酷い人だったのかは
また別なのかも。


重く苦しくなるけれど考えさせられるお話だった。




                       ★★★★


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