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発行年月:2021年7月


夫婦がずれていく。コロナ? がん? もっと大きな何かで。コロナ禍の家族を描く直木賞作家の最新作
新型コロナウイルスが世界を覆っている2020年9月、名香子が夫の良治から頼まれていっしょに向かった先は、都立がんセンターだった。そこで肺がんの診断を受けた良治は、一方的に、家を出て好きな人と暮らしながら治療をすると名香子に告げる。呆然とする名香子だったが、事態は“蝶”の羽ばたきのように次々と思いもかけぬ方向へと進んでいくのだった
人生は無数の「もしも」の連続だ

                   (講談社HPより)




徳山良治(54歳)と名香子(47歳)の夫婦の物語。

良治は大手電気メーカーのエンジニア。
名香子は英語教師。
一人娘の真理恵は大学進学で家を出て夫婦ふたりの生活。


コロナ禍のため名香子は自宅からのリモートの授業。
自然気胸の既往があるため、コロナは、なんとしても罹りたくない。


そんなある日。良治から会社の健康診断でひっかかり肺の精密検査を受けた
病院に結果を聞きにいくからついてきて欲しいと。
診断結果は、初期の肺がん。転移の心配はなく手術で完治するだろうという。
ホッとしたのが、そのあと、良治からはびっくりな話。

夫婦仲もふつうなのに、こんなこと、夫から言われたら、ビックリしちゃうよ。

まあ、でもその後、名香子にも良治と結婚前に婚約までしていた男性がいたと
いうから、この夫婦は似たような過去を持っていたということか?


良治が一緒に暮らしていきたいと言った女性・香月 雛という女性の気持ちが
いまいち、わからなかったなぁ~。
昔は良治と付き合っていたのに、今はそんな熱量ない様子。
良治が来たから受け入れただけという感じで・・・。



名香子がこういう状況だと母親に話したら、母親も以前、夫が浮気した女の
元に通いつめていたという話をして
「かえって来るものは、帰ってくるし、来ないものは来ない」と成り行きに
任せていればいいんじゃない?と。

まあ、その母親の言葉も少しわかるな。

でも名香子の友人たちが言うように、もう子どもも大きいし家も何もかも残して
出て行った夫なんだから、このまま別れてスッキリするのがいいように思う。


表紙の猫が物語に結構、関係していた。
猫とのんびり暮らせるのなら、それが幸せだと思うなぁ~。

表題の意味は、最後の最後で、なんとなく理解。



少しモヤモヤ感は残るけれど、まあまあ面白かった。


                      ★★★
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