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発行年月:2019年11月


わたしが不幸かどうかを決めるのは、他人ではない―──。
《不幸の家》で自らのしあわせについて考えることになった五つの家族を
ふっくらと描く、実力派新人の最新傑作小説。

                  (東京創元社HPより)



<第一章 おわりの家>
理美容師の夫婦が引っ越して来た家。
中古だったのでリフォームしてお店を開くことに。
しかし、知らない人から「ここが不幸の家って呼ばれているのを
知らずに買ったの?」と言われる。
隣人の婦人・荒木信子にそれを話すと、自分次第じゃないか?と言われ
少し気持ちが落ち着く。


<第二章 ままごとの家>
高校生の息子が19歳の女の子を妊娠させた。
2年前に舞台女優になりたいという夢を反対された長女は家を出ていたが
家族の問題に家に突然、現れる。
息子は高校卒業後は働き家族を養うことにし、会社の社宅に妻子と
引っ越す。
夫婦二人には広すぎる家から引っ越すことに。


<第三章 さなぎの家>
高校時代の同級生・叶枝と紫。
二人とも住むところに困る事情に陥り、高校の先輩・蝶子の持ち家だが今は
空いているという家で一緒に暮らすことに。


<第四章 夢喰いの家>
第三章で家を貸した蝶子の話。
結婚して1年経ったころ、夫の男性不妊の診断。
夫から離婚しようと申し出があり蝶子は夫の両親の元へ。
隣の家の信子から、自身も不妊で夫に他所で女の人にこどもを産んでもらってと
頼み生まれた男の子を息子として育てたという話を聞き、もう一度、蝶子と
やり直そうと決意。
もう1年だけ不妊治療をしようと夫婦で決め、その1年を第三章の後輩に
貸すことにした。


<第五章 しあわせの家>
真尋は、バツイチの子持ち健斗と結婚。
健斗は結婚後、どうしようもない男とわかるが息子の惣一(小2)は
優しくて賢く良い子。
健斗が出奔してしまい、隣家の信子を通じて惣一の母親に連絡をし
惣一は母親の元にいくことに。
お別れにと惣一の友達がくれたビワの苗を裏庭に植えていく。


<エピローグ>
最初の話でお店を開いた夫婦は、地域に馴染んでいる様子。
そして第五章でビワの苗を植えた少年が大人になってお店を訪れ
裏庭のビワの木を見せて欲しいと。



表題がちょっと不穏なかんじだったので、嫌な話かな?と思ったら
みんなここから幸せになろうとしていく話で、良かった。



                       ★★★★
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