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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2017年5月


 羽野千夏は、民俗学の「口頭伝承」を研究する大学生。“消えない記憶”に興味を持ち、認知症グループホーム「風の里」を訪れた。出迎えたのは、「色武者」や「電波塔」などとあだ名される、ひと癖もふた癖もある老人たち。なかでも「くノ一」と呼ばれる老女・ルリ子は、夕方になるとホームから脱走を図る強者。ほとんど会話が成り立たないはずの彼女が発した「おろんくち」という言葉に、千夏は妙な引っ掛かりを覚える。記憶の森に潜り込む千夏と相棒の大地。二人を待っていたものは……!

                      (講談社HPより)




千夏と老人たちの会話が愉快。
自然と老人たちを語らせるのが上手い!

民俗学っぽい話を語る青村ルリ子(92歳)。
「おろんちく」「がらんど」・・・何やら怪しい気配。

その単語の意味を知りたいとネットに投稿し、反応したのが高校生の立原大地。
母親との折り合いが悪く不登校になり未来を失いかけた大地だったけれど
千夏と交流し、一緒に謎を追ううちに、なんだか活き活きしていった。

老人たちも共通の話題で盛り上がって楽しそう。

認知症の人がこんな風に即、反応するのは、ちょっと出来すぎだとは
思うけれど、物語としては面白かった!

千夏と大地、いいコンビだな~。
本当の姉と弟みたい。


社会問題も絡んで、楽しいばかりじゃない話だけれど、読み始めたら
一気読みだった!

他の作品も俄然、興味が沸きます!


                        ★★★★
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