シャレにならない大人の事情------
朝倉かすみが贈る、ほろ苦くもエロテックな恋愛短編集
「わたし」を脱いで裸になりたい
恋愛小説誌「Feel Love」に掲載された5編と書き下ろし1篇を加えた短編集
(祥伝社HPより)
エロテック?そうかな?それほどでもなかったけど・・・・^^;
6編の短編の主人公たちの殆ど独身で40歳前後。
昔の彼を思い出してみたり、今の恋愛を考えたり、将来を憂いてみたり・・・・・
主人公たちの周りの人間関係も描きつつ、その心情を鋭く表現していて、朝倉さんって、ホントこういうちょっと自虐的なかんじの女の人の話が多いなぁ~。
そして、上手いな~。
性に関する欲望みたいなものも出てくるけど、大人の女性ですから・・・・このくらいはエロテックのうちには入らないでしょ?なんて読んでいました。
特に面白かったのは
「誦門日和」・・・商店街の本屋の娘・わたしと青物屋の晴子のはなし。晴子は、父親と二人暮らし。
小さい時からわたしは晴子と遊び、周りからはしっかり者で礼儀正しい子と評価されていた。
が、晴子にはどこか人を惹き付ける魅力があり、成長すると男出入りの激しい子と周りから評価される。わたしは、小さい頃のまま、真面目だけど不器量。
自慢の兄まで晴子に魅せられて。。。。
最後の最後、ペ-ジをめくった後の晴子の描写が何か切なく、衝撃的!
もうひとつ気に入った作品
「小包どろぼう」・・・宇津井茂美は43歳独身。妹は結婚し娘がいる。
母親の姉のきみちゃんも70歳過ぎで独身。自分の姿と伯母のきみちゃんの姿を重ねて将来をあれこれ思う茂美。
ある日、父の上司の息子たちをある事情により1晩泊めることになっていた日、きみちゃんが肺炎で入院の知らせがあり両親は病院へ。
留守中、上司と思われる杉山とその部下と息子が訪ねてくる。
一人暮らしの伯母は、寂しい暮らしをしていたわけじゃないし、茂美にも何やら恋の予感めいたものを感じるラストが明るくよかった。
朝倉さんの短編作品は、ササ~ッと読めていいな。
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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