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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2015年2月

人生に迷っている時に、サンティアゴで再会した初恋の人。家族について何も話してくれない婚約者の両親に初めて会いに、青森へ。上海に住む男性を訪ねてきたのは、何年も会っていない娘の恋人だった。
世界の片隅で、日本の片隅で、今日も誰かが小さな運命の一瞬を迎えている。温かい感動が降り積もる、『うさぎパン』の著者、初の短編集。

第一話 サンティアゴの雪
第二話 津軽のリュウニー
第三話 上海の仏蘭西料理店
第四話 瀬戸内海の魔女
第五話 アントワープの迷子
第六話 渋谷で待つ

                     (講談社HPより)



世界各地で繰り広げられる物語。

人生の転換期をそこで迎えている主人公たち。

<サンティアゴの雪>
経営コンサルタントの芽衣子は、出張でサンティアゴへ。
そこには初恋の園田が住んでいる。
空港のタクシー乗り場の長蛇の列に並んでいると、自分を呼ぶ声が・・・
それはあの園田だった!

偶然の再会から始まる恋?と思いきや・・・
でも二人は良き友で在り続けられそう。


<津軽のリュウニー>
婚約者の隆明の実家へ二人で初めて訪問。
そこはお寺だった。
始めて知る彼の実家の様子に戸惑う春香だが、やがて自然に溶け込んでいく。

実家がお寺って!初めて知ったら誰でも戸惑うでしょう。
でもこういう素敵な家族なら、良かった。


<上海の仏蘭西料理店>
中国で1人暮らしの信三の元に突然、現れた日本に住む娘の婚約者という男・山本。

なんだかいいな。山本。
離れ離れの家族の絆が山本を通じて再び強くなりそう。


<瀬戸内海の魔女>
瀬戸内の島にあるホテルの最高室に泊まる老女・松平様。
ホテルでバイトする中学生の広海は、ホテルから離れた場所で松平を見かける。

元、島民の松平。15歳で島から離れその後、女手ひとつで不動産事業を成功させた。
50年ぶりの故郷。
離れたくて出た島でも、やはり心の中にず~っとあったんでしょうね~。
ちょっぴり切ない。


<アントワープの迷子>
母と二人ベルギー観光する志保。
年下の婚約者と別れたことを母に言えずにいた。

こういう母と娘の関係いいな~。


<渋谷で待つ>
15年の一緒に暮らしていたけれど、涼子だけ離れて暮らすことに。
原因はほかに好きな男性が出来たこと。

好きな男性とも結局別れたし、この夫婦、すごく仲が良いかんじで、
このまま別れる必要全くないかんじなんだけどね~。
でも当人たちしかわからない感情はあるんでしょう・・・。


ササ~ッと読めて、どれも面白い短編でした♪
主人公たちのこの先の幸せを祈ります!


                             ★★★
 

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