ともしびマ-ケット鳥居前店に集まる人々のそれぞれの日常を描いた連作短編集
9つの短編の主人公たちが、ともしびマ-ケットという共通の場所を介して、繋がっていく。
最初の「いい日」では、ネスカフェの大瓶をよく買う女性と遭遇する女性がある日を機に顔見知りになる話。
他にもマ-ケット内で働く人、マ-ケットの前の郵便ポストに寄りかかり、洋書を読んでいる男性、女子高校生などが登場するが、最初のお話のネスカフェをいつも買う女性と繋がっていたり、また違うお話の人同士が実は・・・みたいな関係だと明かされていく。
朝倉さんの独特の言い回しも、人と人の不思議な縁のようなものをより、可笑しいものにさせてくれるよう。
ひとつひとつは他愛もない話なのに、繋がっていくことで、どんどん面白くなる。
最後の話では偶然が偶然を生むかんじで、一同勢ぞろいとなるのがまた可笑しい。
少々、やり過ぎじゃない?と思いつつも、こういうのも愉快でいい。
わたしは好き♪
後ろのあとがきに、この本が出たのは最近だけど、新人賞を取って間もなく、ある編集者さんに勧められて掲載するあてもないが、トレ-ニングの意味で連作短編を書いたそうで、この本は、それらが元になっているのだとか。
だから、朝倉さんにとって、この本はすごく、すごく大事だそうです。
そして、フリ-の編集者になった、そのお世話になった編集者さんが担当でなきゃイヤだと言い講談社さんがその願いを聞き入れてくれたのだとか。
う~ん。いい話じゃない!
その部分だけでも物語になってる!
なんて、最後の最後でなんだか良い気分になりました(^^)
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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