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発行年月:2007年10月


怖いけれど哀しい、おぞましいけれど面白い。
中世の王国の物語と現代の恐怖譚のつづれ織り。

王妃に仕える侍女ツルと、小さな街に住む現代の老女の謎とは。

                   (本の帯文より/徳間書店)




12の嘘と12の真実は、交互に語られる中世の王国の話と

とある街に1人で暮らす老女・ツルの話。

中世の王国の后に仕えるツルが何とも悪い奴なのです。
無知な后にあることないこと告げて恐ろしい事態へと誘導していく。

現代の老女ツルもどこか怪しげで気味が悪い。
訪ねてくるお客に時には親切心で対応するけれど、本音にあるのは恐ろしい
悪巧みだったりする。


あさのさんのダークな部分が読めて興味深い話でした。

最後の話「崖の上」は、おまけ的にあった全く別の短編で、これがまた
怪しく哀しく恐ろしい。

いろんな話を書ける作家さんだなぁ~と感心しました!


                             ★★★★ 
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