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発行年月:2014年7月


 送別会の幹事だった私は、忘れ物として黒い女性用のカーディガンを渡された。
だが、それを着ていた出席者はいなかった……。
名手が描く、死者と生者の世界が交錯する、珠玉の幻想怪奇短編集。 

                    (集英社HPより)




7つの短編集。

小池さんの書く怪談ってどんなかんじだろ?と読む前からワクワク。

最初の話が一番怖かった!
ちょうど、寝る前に読んだからかもしれないけれど。。。



<岬へ>
20年前、かつての友人が身投げした岬近くのペンションを訪れる。
身投げした友人から好意を示されてもいつも冗談ぽく交わしていた。
自殺したのは、自分の態度がいけなかったのか?    


怖かったぁ~。
夜中、目が覚めて部屋を出て、冷蔵庫の飲み物を出して振り返ると人が・・・・
ああ、それだけでドキッとしたのに、更にその人との会話が・・・



他の話は、まあちょっと不思議という感じでさほど怖くはなかったかな?

<座敷>
親友の嫁いだ屋敷を訪れる。
その屋敷は、とてつもない広さで、親友は先に亡くなった夫の弟と再婚したが
再婚してから、亡くなった夫が現れるのだという。

亡くなった先のご主人は、どんな思いで現れるのだろう?


<幸福の家>
散歩の途中、公園で1人寂しげに座っている老人と会話する小夜子(22歳)。
老人は妻を亡くし愛猫もその後亡くしたと語る。
小夜子は、その日から公園を訪れるのを日課とし、老人と会話する日々が続く。
そして、ある日、老人を家に招待したいと申し出ると
「遊びに行きたくても行かれない」と。 

小夜子がまさかこの世の人じゃないとはね。


<同居人>
森の中の一軒家に1人で住んでいる80歳の女性。
でも少しも寂しくないし、不便は感じていないと、電気メーターの検針員の
女性と会話する。

なるほど・・・そういう同居人がいれば寂しくないかもね。
不思議と怖くない。


<カーディガン>
貸切にした店での同僚の送別会幹事をしたヨウコ。
帰り際、店主から「忘れ物」と渡された黒いカーディガン。
仲間の誰かの忘れ物かと預かったが、誰の物でもなかった。
自分たちのほかに店に居たというもう1人の物?その人の住所がわかり
そこへ持って行くことに。

ヨウコは、この後、どうなっていくんだろ?


<ぬばたまの>
西洋美術史を大学で教える男性。
妻は13歳年下の元教え子だったが、病死した。その妻がこのところ頻繁に
現れる。

この男性は、妻のことを本当に愛していたんだなぁ~。
とても切ない話。


<還る>
二人部屋で入院中、隣のベットの老女が話す不思議な話。

死者もあの世で成長するのかなぁ~?
身内ならどんな姿になって出て来ても、わかるかな?



いろいろな怪談話。
怖い話は苦手なわたしも楽しんで読めたので良かった♪


                           ★★★
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