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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2014年7月

ここでしか読むことのできない、書籍未収録エッセイを中心に収録! 
女学校の思い出、白蓮への思い、長男を亡くした絶望から新しい境地へ。
等身大の花子がここにある!!

                (河出書房新社HPより)



村岡花子さんの童話に続き、エッセイ集も図書館で借りて読みました。
ドラマのなかの花子さんのお母様もすごく優しい人という印象でしたが実際も
やはり、とても優しい方だったんですね~。
そしてお父様はドラマの通り、当時としては珍しく西洋の文化に目を向けて
そのおかげで花子さんは10歳でカナダ人の宣教師が創立した東洋英和女学校に編入学する。
すべてがそこから始まると考えると、村岡花子誕生の一番の功労者はお父さんかも!

エッセイは、時系列がバラバラですが、読んでいれば、わかることなので、
どれも楽しく読みました。
村岡花子さんの人柄がよくわかる。
言葉のひとつひとつに誠実さが滲み出ているかんじ。


印象に残ったのは
<母の愛について>という項。
母性愛という言葉に対して、私は一種のうるささを感じる---で始まる。
なるほど・・・と共感しました。


興味深かったのは
<自動車のなまえ、本のなまえ>という項。
ルーシーモンゴメあリの『グリン・ゲイブルスのアン』というタイトルを日本語でどうするか?と
いうはなしで、『赤毛のアン』に決まるまでの経緯を述べていました。
娘さんの一言が決定権を持ったのは、なんだかいい話。


花子さんの娘さん・みどりさんは本当は、花子さんの妹さんの長女なのですが
養女として育ち、とても仲良しな母と娘という雰囲気が伝わってきます。
そして、みどりさんの娘さんたち・美枝さん、恵理さんによって、
「赤毛のアン記念館 村岡花子文庫」を主宰されているとか。


こうして、未発表のエッセイを読めたのもお孫さんたちの力が大きいんでしょう。

自分の祖母が書いたものが世の中の多くの人たちに読まれ、感動を
今なお与えられるって、嬉しいことでしょうね。


NHKの朝の連続ドラマを毎日楽しみに見ていますが、今月でおしまい。
ああ、なんだか終わるのが名残惜しいなぁ~。
ドラマのおかげで一人の素敵な作家さんのことが深く知れて感謝!

                        ★★★★



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