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発行年月:2014年4月


 音楽の才がありながら、亡き母に変わって家族の世話を強いられるスウ姉さんが、困難にも負けず、持ち前のユーモアとを共に生きていく。村岡花子訳で読む、世界中の「隠れた尊い女性たち」に捧げる物語。

                      (河出文庫HPより)



村岡花子さんの訳ということで、読んでみました。
主人公のスウ姉さんは、ピアニストになりたいという夢を置いて
亡き母のため、自分が一家の家事や雑多なことを引き受ける。

母親が亡くなったのは、14歳の時。
その時、12歳の妹・メイ。10歳の弟。ゴルドン。

物語は、スウ姉さんが20歳のときから始まる。
お手伝いさんが2人いる裕福な暮らしをしていたけれど、父親の経営する銀行が
破たんし、一家は貧乏暮らし。
家と家財道具を売り、別荘のある田舎町へ一家揃って引っ越し。

スウには、新鋭作家の恋人・ケントが居て、早く結婚して二人で暮らそうと言われ続けて
いるけれど、心身共に弱った父親の面倒を見なければという責任感から
結婚を先延ばししている。
そのため、ケントは妹のメイと結婚。


スウ姉さんの人生、理不尽過ぎる!と周りの人たちのあまりにも無頓着ぶりに
頭に来たりします^^;
が・・・・当のスウ姉さんは、その理不尽さをあまり嘆く風でもない。

唯一本音を漏らすのは、ブレストン小母さんの前でだけ。


父親が亡くなり、これからはピアニストになるという夢を追いかけようと決心し
以前、自分のピアノを褒めてくれたバルトン教授の元を訪ねるスウ姉さんだったが・・・

教授の助言はて適格でした!
その真意をちゃんと理解したスウ姉さんもやはり、賢い。

優しくて賢いスウ姉さん。
なんだか、すごく好き!

周りから見たら、人生を棒に振った可哀想な人と見えてしまうけれど
よく考えたら、スウ姉さんが、そうすることを選んだのですね。
いつも家族の皆に頼りにされて、重荷だと感じながらも
そんな期待に応えたいと思ってしまう性分なんですね。


けれど、ラストは、やっとスウ姉さんにも幸せな日々が訪れそうで
ホッとしました。
幸せになれなきゃ、あまりにもひどい!


村岡花子さんの訳、いいですね。
とても読みやすいです♪

                          ★★★★★
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