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読んだ本の感想あれこれ。
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6563561e.jpeg発行年月:2009年7月


川田幸代。29歳。会社員。腐女子。社の秘められた過去に挑む―。本間課長は言った。「社史編纂室でも、同人誌を作ろう!」その真意はいかに?風雲急を告げる社史編纂室。恋の行方と友情の行方は、五里霧中。さらには、コミケで人気の幸代の小説も、混乱に混乱を!?これでいいのか?わたしの人生。



                          (筑摩書房HPより)

三浦さん、いろんな話を書きますね~。
今度は、商事会社が舞台。

主人公の幸代は、社史編纂室の一員。
なんだか冴えないほかのメンバ-たち。
本間課長は、定年が近いのに課長どまり。定時に出勤する事ほとんど無し。
2年先輩の矢田は、別名「ヤリチン」。
後輩のみっこちゃんは屈託がなくいつも明るい。


社史を作る・・・地味な作業だな。
これがどういう面白い展開になっていくのか?
三浦さんなら絶対面白くなるんだろうけど・・・と思いながら読み進めると、やはりどんどん面白くなりました!(^^)

星間商事の知られざる過去!
登場人物の人間関係の新事実も明かされたりでした。

幸代が最初、ナイショで高校時代の友達と作る同人誌の小説。
学生時代は文芸部で小説も書いていたという本間課長が幸代の小説に触発されて書き始めた時代物小説。
その後、新たに社史に関わる小説。

これらもそれぞれ面白かったな~。

会社と関わりのあったという「サリメニ」という国は・・・・想像上の国?
今は崩壊したけど、ホントにかつてあった?(この辺、疎いけどないよね?^^;)


社史編纂室に届いた脅迫状と思われる葉書の出所はハッキリ書かれていなかったけど
多分・・・〇〇ですかね?

幸代と一緒に暮らす、恋人の洋平の実態はよくわからなかったけど、二人はお互いのやりたい事を認め合えてよい相棒というかんじでなかなかいいな。こういう関係なんて思いました。

結婚するか否か?迷っていた幸代の気持ちもよくわかったけど、お互い離れなれないんだろうね。
自分を一番理解してくれてる人だから。

最後は、社史編纂室は解散したけど、清々しい別れというかんじで良かったな。

今回の話も楽しかった♪

★★★★

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c0db9553.jpg発行年月:2009年5月


高校を卒業後の将来の目標が何もない勇気だったが、担任が勝手に決めた林業の仕事をすることになり横浜から一人神去村へ移り住む。林業研修生として「中村林業」の先輩たちに鍛えられながら逞しく成長していく日々を描いた物語。





林業なんて、周りに携わってる人がいないので、全く知らない世界。
でも、神去村の林業に携わる人たちの大らかな考え方は素敵でした。

自然が相手の仕事。
人間が太刀打ち出来ないこともあるけど、それは仕方ないこと。
「なあなあ・・・だな」
「なあなあ」とは、神去弁で「ゆっくりいこう」とか「まあ落ち着け」・・・ほかにもいろんな意味を込める言葉。いいなぁ~この言葉。

厳しいことも沢山あるけど、自然を楽しむ行事が幾つかあったり、季節を直に感じながらの日々。
冬は雪を払う仕事、春には杉の花粉に悩まされながらの作業、夏にはヒルやダニに悩まされ、秋には山火事騒動などなど。

林業はチ-ムワ-クでする仕事なんだということも初めて知りました。
花見の準備やら、大祭の準備やらは、なんだかすごく楽しそう。

村のひとたちが、みんな元気。
朗らかで、豪快で。

勇気が居候させてもらっている家のヨキ(飯田与喜)は、破天荒だけど、林業をするために生まれて生きたような男。

元気が良くて、頑張りやで自然をとても愛している。

都会で勉強して、良い大学入って、それから・・・・なんて思ってる若者の中にもひょっとしたら、自然の中で、体を使って働くこういう職種が向いてる人っているんじゃないかな?

こんな小説から、林業を知って、興味を持つのもいいかも。

三浦さん自身も沢山、取材をしたんでしょう。
林業のことが、少し理解出来る作品でもありました。

勇気のコイバナにもちょっと光が見えたラストは、よかったな。

山が舞台の今回の青春小説、とっても面白かった!!


★★★★★
c703cbfa.jpg発行年月:2009年10月


便利屋コンビと愉快な仲間たちが帰ってきた!

指輪奪取作戦に“追憶のまほろロマンス”、由良と行天の奇妙な1日など、笑いと切なさを綯い交ぜに紡がれた「多田便利軒」外伝7篇


               
(文藝春秋HPより)


前作『まほろ駅前多田便利軒』のコンビ、多田と行天にまた会える!
読む前からウキウキ。

二人との過去には、ちょっとした辛いものを経験しているようですが、ここでも詳しくはわからなかったな~。
少しだけ、出ては来るけれど・・・・。
二人の関係も不思議。
仲良しとは言えないのに、ずっと一緒に居るし・・・。

便利屋の仕事は順調みたいで、お得意さんもいる様子。
家族の代わりにお見舞いに行ったり、お庭の手入れも定期的に頼まれていたり・・・
結構、好かれている便利屋の二人。

コンビの凸凹感もいいかんじ。
真面目に働く多田の横で、ややいい加減な行天だけど、肝心のところでは結構、役立っていたり。

依頼人とはちょっと違うけど、小学5年生の田村由良と行天の話はなかなか楽しかったな。

新たな登場人物と何やら新たな展開になるかも?なんていうところで終わったから、これは、まだまだ続きそうですね~(^^)

次回作もたのしみに待ちます♪


★★★★


ef50a937.jpg発行年月:2006年9月


君だったのか、俺が探していたのは。走るために生まれながら、走ることから見放されかけていた清瀬と蔵原。二人は無謀にも陸上とは無縁だった八人と「箱根」に挑む。走ることの意味と真の〝強さ”を求めて・・・。

超ストレ-トな大型青春小説。
 

                     
(新潮社HPより)

三浦さんの作品は、いくつか読んでいますが、これは未だでした。
今月末から、映画も公開だそうなので、ちょっと気になり読んでみました。

学生の運動部の物語は、基本的に好きです!

こちらは、大学生。
毎年、お正月に行われる「箱根駅伝」出場を目指して練習に励む10人の学生の物語。
しかし、陸上経験者は二人のみ。

ハイジは膝の故障で、陸上競技から離れていた。
しかし、仲間を集めて「箱根駅伝」に出場する夢を持っていて、密かに準備を始めていた。
仲間は9人。既に確保(?)。
駅伝をやるには、あと一人。その最後の一人は、カケル。
走ることは好きでかつてはその走りに高い定評があったが、過去にある問題を起こし、仲間から離れ、陸上競技からも遠ざかっていた。

そんなカケルとハイジが偶然、出会い、駅伝メンバ-10人が揃う。

10人の仲間たちはそれぞれ個性的。

リ-ダ-として、常に皆を引っ張るハイジだが、時には問題も起き、どうなることか?とハラハラする場面もありました。
でも、やはりハイジの引っ張る力は強かった!
力ずくではなく、皆を納得させながら、ひとつの方向に向かわせる。
なんて素晴らしい統率力!

駅伝当日のひとりひとりの走る場面も感動物で、最後は爽やかな読後感!

やっぱり運動部の話はいいなぁ~。

映画も今月末から公開ですね。71734a8b.jpg

ハイジ役は・・・小出恵介さんらしいです。
そして、双子のジョ-タとジョ-ジは・・・斉藤慶太さんと翔太さん


映画も見てみたい♪



★★★★
 
 
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