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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2013年5月

黄色いアサガオだけは追いかけるな-------。
この世に存在しない禁断の花をめぐり、驚愕の真相が明らかになっていく長編ミステリ。

                    (PHP研究所HPより)


久しぶりの東野作品。
面白かった!!

物語の伏線が気持ち良いほどに繋がっていくのは、気持ち良かった!
最初は、バラバラの話なのですが、これはきっと後で繋がると
思うと、一文字も漏らさず頭に収めようと読み続けました。


今回の事件の鍵は、黄色い朝顔。
この世に存在しないはずの花。
その花を育てていた、秋山周治が何者かに自宅で殺害される。
第一発見者は、孫娘の梨乃。

祖父の死の真相を知りたいと思う梨乃に接触してくるのが、蒲生蒼太。
梨乃は、元水泳のオリンピック候補者。
蒼太は、原子力を学ぶ大学院生。
お互いの立場に共感するものがあり、協力して事件の真相を探っていく。

そして、蒼太が10代のころ、朝顔市で知り合った伊庭孝美の存在。


真相を追ううちのわかってきた伊庭家と蒲生家の黄色い朝顔を巡る秘密。


事件の真相は、ああ、そういうこと・・・・と納得。

事件の真相究明にも興味あったけれど、梨乃と蒼太が自分たちの
これからの生き方をこの事件をきっかけに考え直し、それぞれが
前に進もうと決めたことが嬉しかった!!


余談ですが・・・文中、自分と同性同名の名前が出てきて一瞬、ドキッと
しました。
被害者側で命は助かったみたいなので、良かった^^;


やはり東野さんは巧いなぁ~と改めて感じた作品でした!!


                         ★★★★★



 
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515HP0UpReL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2012年3月


悩み相談お任せください――。



あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。
しかしその正体は……。
物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。
すべての人に捧げる、心ふるわす物語


 
                                          (角川書店HPより)


温かい気持ちにさせてくれるちょっとSFっぽいお話でした。
最初は現代。
3人のわけありの男が警察から逃れて辿り着いた空き家が「ナミヤ雑貨店」。
明け方までそこに潜んでいようと思った3人組に不思議なことが起きる。

なにやら悩みらしき物をかいた紙が届き、相手はその回答を待っている様子。
無視することが出来ずに一生懸命知恵を絞り、回答をする男達。

男達はその後も幾つかの悩み相談に回答する。
が、その建物の時間の流れは、どうも違う時代で時間の流れる速度も奇妙。
相談相手は1980年代の人たちの様子。

そして、語られるナミヤ雑貨店のル-ツ。
浪矢さんが営んでいた雑貨店で、浪矢さんが子ども相手に最初は面白半分で始めた悩みの相談室。
勉強しないで100点満点を取るにはどうしたらいいか?
これは子どもなら書きそうだな・・・・(^^)

悩みに大して答を貰ったところで、大人しく従う人は少ない。
自分になかに既に答えを出していて、それを確認したいだけだから・・・・・
自分の答えと逆の回答を貰えば腹立たしさを感じたりもする。

物語が面白いのは、相談者たちのその後がわかってくるところ。
過去に子どもだった相談者が大人になり、相談しその回答を貰った事を覚えていて、成長する過程でその回答が何らかの影響を与えていたとわかる。

相談者たちが少しずつ関わりを持っていたりと、こういう繋がりを持たせるあたりはやはり巧いなぁ~。


でも、ほかの人も書きそうな話で、既に読んだことあるようなかんじの内容。
面白かったけど・・・大きな感動みたいなのはなかったな。


★★★
609564d2.jpg発行年月:2011年6月

ガリレオシリーズ待望の最新長篇!

夏休みに美しい海辺の町にやってきた少年。そこで起きた事件は、事故か殺人か。少年は何をし、湯川は何に気づいてしまったのか

                      (文藝春秋HPより)



夏休み、父親の姉夫婦が経営する宿<緑岩荘>にひとりで宿泊するために来た小学5年生の恭平。
向かう電車のなかで湯川博士と居合わせる。
湯川は緑岩荘のある場所で開催される海底鉱物資源開発をすすめようとする企業の説明会に出席するために向かっていた。
そして、宿泊先を恭平が滞在する宿に決めた。

そして同じ宿の宿泊客・塚原正次が墜落死したという事件が起き、物語が始まる。
最初は、ただの事故死と思われたものが、他殺の疑いが出て、事件の真相が追求されていく。


事件は背景にあるけれど少年・恭平と湯川のやりとりが微笑ましい。
子ども相手でも喋り口調が変わらないのが可笑しいけど、少年からしたら、そういう湯川だから信頼に値する人物だと思ったのかも。

事件の真相が近づくにつれ、段々、嫌な雰囲気になってきた。
え?まさか?

う~ん。
事件の真相がわかったら、なんとも辛い。

殺された元刑事・塚原正次には何ら非はないのに・・・・。
気の毒としかいいようがない。



大切な人を守るために犯してしまった罪が、後々、その大切な人を苦しめることになる。

少年・恭平も成長する段階で、大きく悩むだろうな。
そのことを憂いながら、少年に言葉をかけた湯川の優しさに感動・・・・(/_;)


話の展開にはいつものことながら、さすがと思わせるものがあったけど、ちょっとどこかで読んだようなオチだったし、事件解決の後味がよくなかったので、★少なめでご勘弁^^;


 

★★★

 

 
51s8tZWtoaL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年9月


新ヒーロー誕生! 極上の長編ミステリ
都内で起きた不可解な連続殺人事件。次の犯行現場は、超一流ホテル・コルテシア東京らしい。殺人を阻止するため、警察は潜入捜査を開始し…。1行たりとも読み飛ばせない、東野ミステリの最高峰。


                                   (集英社HPより)


連続した殺人事件。
次の事件の場所は、ホテル・コルテシアらしい。
警察関係者がホテルに詰める。

刑事・新田はホテルマンになりすまし、ホテルの警備に当たる。
ホテル従業員・山岸尚美が新田たち刑事の教育係を担当。
ホテルマンらしく振舞うよう厳しく指導する。

事件の真相究明も気になりましたが、刑事・新田と尚美の関係もなんだか気になって読んでいました。
でも、途中、あまりに事件に首を突っ込みたがる尚美を煙たい存在に思う新田。
そのあたり、わたし自身もなんだか妙だな。この人、犯人側の人間だったりして??なんて思ったりもしました。
ま、見当違いでしたが、著者はわざとそんな風に読者を欺いたのかな?

ホテルに訪れるお客たちのなかには、ちょっと不可解な行動をする人もして、ホテル従業員のその対応の仕方はなかなか面白かった。
そのなかに事件に大きく関係する人物がいたのには、驚いたけど。。。。

マスカレ-ド・ホテルという表題通り、普段の自分とは仮面をつけて行動する人たちが沢山いる場所がホテルという場所なんだなぁ~。

刑事・新田・・・・・新しいキャラクタ-。
なかなか良いかんじ♪
加賀刑事同様、今後も登場の物語、期待したいです!


★★★★★
 
51crcdxi6pL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年3月


ここから夢に羽ばたいていく、はずだった。
誰も信じなくても、自分だけは信じよう。
加賀シリーズ最高傑作

寒い夜、日本橋の欄干にもたれかかる男に声をかけた巡査が見たのは、胸に刺さったナイフだった。大都会の真ん中で発生した事件の真相に、加賀恭一郎が挑む。

帯には、「加賀シリーズ最高傑作」と謳っていることだろうと思います。その看板に偽りなし、と作者からも一言添えておきます。----東野圭吾

                                      (講談社HPより)

文句なしの面白さでした!!
著者のお言葉通り、「加賀シリ-ズ最高傑作」!

最初に起きる殺人事件。
加害者と思われる人物も事件後、交通事故にて病院に瀕死の状態で搬送されたが、その後死亡。
事件は簡単に解決か?
いやはや、加賀はそうさせない。

独自の調査が始まる。
とにかく、現場に足を何度も運び、その場所から関わりのありそうな人物を探し、話を聞き情報収集能力が凄い!
そして、段々にわかってくる真実。

殺された人、犯人だと疑われたまま死亡した人、それぞれの家族や恋人の「なぜ?こんな事が起きたのか!?」の想いを理解し、それに応えるために奔走する加賀の姿が格好いい。

そして、予想外の結末。
途中から「もしかして・・・こういうこと?」と読みながら推理したりもして・・・。
真相が明かされる段階も丁寧に書かれているので読んでいて納得できる。

全てがわかった時には、凄い!!と思った。

亡くなってしまった人は、帰らないけれど、なぜそういうことになったのか理解出来れば、残された家族や恋人は、その死を受け入れ、その後は前を向いて進んでいけるのかも。


これは、来年、映画上映が既に決まっているみたいですね。
加賀役は、阿部寛さん。
本を読みながらも、阿部寛さんの顔が浮かんでいました。
ピッタリの役柄というかんじで、映像化されたものも気になります。


★★★★★
 
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