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読んだ本の感想あれこれ。
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073c6be5.jpeg発行年月:2012年2月


宮部みゆきの新境地、RPGファンタジー!!
“ボツネタ”が集まってできた、できそこないの世界「ボツコニアン」をより良い世界に創り変えるため選ばれた少年ピノと少女ピピ。二人の前代未聞・驚天動地・抱腹絶倒の冒険の旅が始まる!!


                       (集英社HPより)



う~ん。
ゲ-ムには、全く興味なしのわたしには、少々退屈な1冊でありました~^^;
ま、表紙折り返し部分に使用上の注意の記載がありまして・・・
ゲ-ム好きじゃない人にはお勧めしないというようなことも書かれてあったのですが、一応、宮部さんの作品なんだし読まないわけにはいかんだろうと読んだ次第。

話は、全てゲ-ム仕様(?)
ゲ-ムに詳しくないからわからないけど・・・。

12歳の双子の姉・ピピと弟・ピノが、出来損ないだらけで出来ている「ボツコニアン」を冒険するという物語。
モンスタ-が出てきて、戦ったり、魔法の力を増強させて行ったり。

物語は、読むのが疲れるのだけど、途中ところどころにある宮部さんの一人突っ込み的な発言に遊び心満載で可笑しかった。
登場人物たちに著者を突っ込ませるという手法で。

宮部さんがかなりのゲ-ム好きとは知らなかったわ~。

これは続きがありらしいけど、わたしはこの1冊で十分だわ・・・笑

普通の小説だけを読ませていただきますm(__)m


★★
PR
51So8Ue-6eL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年9月


事件の真相が語られた後に四つの短篇で明かされる、さらに深く切ない男女の真実。
知らなきゃよかった?

謎解きは終わっても、恋心は終わらない。

どうしてこんなふうに「こころ」が書けるんだろう
二十年前から続く因縁は、思わぬかたちで今に繫がり、人を誤らせていく。男は男の嘘をつき、女は女の道をゆく。こんがらがった人間関係を、“ぼんくら”同心・井筒平四郎の甥っ子、弓之助は解き明かせるのか。真犯人が判明した後、さらに深く切ない謎が読者を待つ。男は男で、女は女で、それでも男女で生きていく。
宮部みゆきにしか書けない奇跡の大長編。


                                    (講談社HPより)

ぼんくらシリ-ズ三作目の本書、上下巻と長い話だったけど、その長さが苦にならずにスラスラ読めました。
さすが、宮部さん!


上巻から続く、生薬問屋大黒屋と生薬屋瓶屋に纏わる過去の事件が軸になり、20年経ったこの物語の現代でその因果が思わぬ悲劇を生む。

いろいろな思惑があり、そのために人を殺めてしまう人たち。
本当の悪人は居ないのに、真相を知らないばかりに繰り返される過ち。
そこに恋やら妬みやらが加わって、ごちゃごちゃになる人間関係。
でも、それもまた物語を盛り上げる。

若き同心・間島信之輔も最初は、頼りなさがあったけど、どんどん頼もしくなっていった。
ぼんくらシリ-ズではおなじみの同心・井筒平四郎やその甥・弓之助の活躍も健在!

今回は、弓之助の兄・淳三郎もちゃらんぽらんの性格なのに、やるときはやるじゃん!という活躍で、良かった(^^)

そして弓之助の親友・三太郎(おでこ)の母親・おきえが、なぜ三太郎を捨てたのか?その真相もわかり、こちらはちょっと切なかったなぁ~。
子どもを捨てるなんて、冷たい母親と思っていたけど・・・・そういう事情でしたか?

上巻の付録・登場人物相関図が下巻を読みながらも大変、役に立ちました!
なんせ、登場人物が多いので、「あれ?この人どういう人だっけ?」と忘れること多く・・・^^;

これは図書館本なので、コピ-させて貰って・・・・
今後、またシリ-ズ続編が出るときまで大切に保管しておこうかな?

弓之助が平四郎の後を継いで、立派な同心になる姿が読みたいな。
三太郎は政五郎の後を継いで、岡っ引き。
ふたりが大人になって、事件解決する話がぜひ、読みたい!

そうそう、三太郎の恋心の行方も気になるし・・・。

早くも続きが読みたいわ~。


                                       ★★★★★





 
41BwUFBkraL__SX230_.jpg   発行年月:2011年7月


5年前に使われたきりであちこち古びてしまったピンクのウサギの着ぐるみ。大学生の「わたし」がアルバイトでそれをかぶって中から外を覗くと、周囲の人はぬいぐるみやロボットに変わり――(「チヨ子」)。表題作を含め、超常現象を題材にした珠玉のホラー&ファンタジー五編を収録。個人短編集に未収録の傑作ばかりを選りすぐり、いきなり文庫化した贅沢な一冊。


                           (光文社文庫HPより)


5つの少し不思議なお話5つ。

「雪娘」
20年ぶりに集まる事になった小学校時代の仲良しだった男女。
そこで思い出される、雪の降る日、何者かに殺害されたユキコのこと。
犯人の正体がわかったときは・・・ゾッとした。

「オモチャ」
商店街のなかにある玩具屋さん。
年老いたおじいさんとおばあさんが営む店。
そのおばあさんが亡くなり、その後、噂される奇妙なこと。

「チヨ子」
アルバイトのためス-パ-のバ-ゲンセ-ルで、うさぎの着ぐるみを着て、風船を配る。
着ぐるみを着てみると見える、その人がかつて好きだった物の姿が見える。
ならば、自分で自分を見たら何がみえる?
かつて大事にしていたうさぎのぬいぐるみに思いを馳せる。

「いしまくら」
公園で凍死していた女子高校生。
死後、囁かれる女子高校生の噂話。

「聖痕」
12年前に殺人事件を起こした少年。
彼はなぜ事件を起こしたのか?
そして、ネットの社会では彼は神として崇められていた。



どの話も短編だけど、読み応えがあり面白かった!
ゾッとする人間の心の闇を描いた最初の「雪娘」から、なんだか切なくなるような話の
「オモチャ」と「石まくら」。

表題作の「チヨ子」は、不思議だけどファンタジ-っぽいかんじで、ちょっとホッとした。

最後の「聖痕」は、5つの話のなかでは、少し長くスト-リ-的に凝っていた。
事件を起こした少年の考えることが理路整然としていて、哀しい。
とても頭の良い人の気持ちのわかる子なのに、育った環境のせいで、哀しい生き方を選ぶことになったのが辛い。

最後のあとがきで、それぞれの作品についての考えを述べているのも面白かった!

「チヨ子」の生まれたキッカケ話にはちょっと笑った(^^)

ササッと読めて、面白い短編集でした♪

★★★★

 
 
51GjvmcWtRL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年9月


大人気“ぼんくら”シリーズ第三弾
あの愉快な仲間たちを存分に使い、前代未聞の構成で著者が挑む新境地。

断ち切らない因縁が、さらなる悲劇を呼び寄せる。
出会えてよかった?

日本人の強さと優しさがぎゅっと詰まった贅沢な大長編
痒み止め薬「王疹膏」を売り出し中の瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の“ぼんくら”同心・井筒平四郎は、将来を期待される同心・間島信之輔(残念ながら醜男)と調べに乗り出す。その斬り口は、少し前にあがった身元不明の亡骸と同じだった。両者をつなぐ、隠され続けた二十年前の罪。さらなる亡骸……。瓶屋に遣された美しすぎる母娘は事件の鍵を握るのか。


                                   (講談社HPより)



ぼんくらシリ-ス最新巻!
主な登場人物は、覚えていたけど、次々現れる人物には、付録の相関図が役立ちました!

同心・井筒平四郎の周りで起きる、斬殺事件。
最初の被害者は、久助。
そして、次は新兵衛。

ふたりは、元は、大黒屋という生薬問屋で働く者たちだった。
新兵衛は、大黒屋から独立し、生薬屋・瓶屋(かめや)の主として成功していた。

事件を追うのは、平四郎のほかに、同じく同心の間島信之輔。
そして、要所、要所で、現われ相変わらずの冴えた頭で推理をする平四郎の甥・弓之助。

事件の真相は、中盤過ぎ辺りから段々とわかってくる。
被害者の背後にあった過去の事件も明るみに出て、犯人の予測もあれこれ。

そうして、終盤に第三の被害者は、夜鷹のお継。

お継が前のふたりの被害者とどういう関係があったのか?
殺された三人は同じ人物によって殺められたのか?

最後の方に、おでこ(三太郎)と弓之助が揃って登場!
下巻でふたりの活躍が楽しめるかな?


あ~早く下巻が読みたい!!
けど、図書館の予約順番待ちにて、しばらく我慢(/_;)


                                       ★★★★

 
291c45c6.jpg   発行年月:2011年2月


人の心に巣くう「あやかし」たち。江戸の怪奇短編集!


湯治旅を終えた若夫婦が、帰途、雨で足止めとなり老女との相部屋を引き受けた。老女が語り出す50年前の忌まわしい出来事とは。「〈ばんば〉とは恨みの念を抱いた亡者のこと・・・」。ぞくりと怖く、心騒がす全6話。


                             (角川書店HPより)


6つのお話に、登場する亡き者たち。
この世に想いを残し、あの世に行けず、人から恐れられる物の怪として存在する。

その者たちが生きていた頃の様子を知ると、なんとも切ないような哀しいような気持ちになります。

なかでも、やはり表題作の「ばんば憑き」が、一番、恐ろしく、哀しかった。
旅の宿で、一人の老女と相部屋になり、その老女が夜中、語る50年前の忌まわしい事件。
読みながら、ぞくぞくした。
ホラ-の要素も十分なお話でしたが、哀しく切ない気持ちにもなり、印象的でした。


お話のなかに、「おや?この人、何かの作品に出てきた?」と思うこと度々。
後で知ったけど、
「日暮し」の政五郎親分とおでこが最初の物語<お文の影>
「あんじゅう」の青野利一郎と悪童3人組が4つ目の物語<討債鬼>に登場でした。

ほかの物語もなんとなく宮部さんの過去作品の雰囲気を思い出すようなものがあり、
宮部さんの時代物は、やはり面白い!!と実感。

★★★★★
 
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