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読んだ本の感想あれこれ。
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51So8Ue-6eL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年9月


事件の真相が語られた後に四つの短篇で明かされる、さらに深く切ない男女の真実。
知らなきゃよかった?

謎解きは終わっても、恋心は終わらない。

どうしてこんなふうに「こころ」が書けるんだろう
二十年前から続く因縁は、思わぬかたちで今に繫がり、人を誤らせていく。男は男の嘘をつき、女は女の道をゆく。こんがらがった人間関係を、“ぼんくら”同心・井筒平四郎の甥っ子、弓之助は解き明かせるのか。真犯人が判明した後、さらに深く切ない謎が読者を待つ。男は男で、女は女で、それでも男女で生きていく。
宮部みゆきにしか書けない奇跡の大長編。


                                    (講談社HPより)

ぼんくらシリ-ズ三作目の本書、上下巻と長い話だったけど、その長さが苦にならずにスラスラ読めました。
さすが、宮部さん!


上巻から続く、生薬問屋大黒屋と生薬屋瓶屋に纏わる過去の事件が軸になり、20年経ったこの物語の現代でその因果が思わぬ悲劇を生む。

いろいろな思惑があり、そのために人を殺めてしまう人たち。
本当の悪人は居ないのに、真相を知らないばかりに繰り返される過ち。
そこに恋やら妬みやらが加わって、ごちゃごちゃになる人間関係。
でも、それもまた物語を盛り上げる。

若き同心・間島信之輔も最初は、頼りなさがあったけど、どんどん頼もしくなっていった。
ぼんくらシリ-ズではおなじみの同心・井筒平四郎やその甥・弓之助の活躍も健在!

今回は、弓之助の兄・淳三郎もちゃらんぽらんの性格なのに、やるときはやるじゃん!という活躍で、良かった(^^)

そして弓之助の親友・三太郎(おでこ)の母親・おきえが、なぜ三太郎を捨てたのか?その真相もわかり、こちらはちょっと切なかったなぁ~。
子どもを捨てるなんて、冷たい母親と思っていたけど・・・・そういう事情でしたか?

上巻の付録・登場人物相関図が下巻を読みながらも大変、役に立ちました!
なんせ、登場人物が多いので、「あれ?この人どういう人だっけ?」と忘れること多く・・・^^;

これは図書館本なので、コピ-させて貰って・・・・
今後、またシリ-ズ続編が出るときまで大切に保管しておこうかな?

弓之助が平四郎の後を継いで、立派な同心になる姿が読みたいな。
三太郎は政五郎の後を継いで、岡っ引き。
ふたりが大人になって、事件解決する話がぜひ、読みたい!

そうそう、三太郎の恋心の行方も気になるし・・・。

早くも続きが読みたいわ~。


                                       ★★★★★





 
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