大ヒットYA小説『一億百万光年先に住むウサギ』から生まれた
すてきなラヴメルヘン。
ウサギが磨いた星が光れば恋はかなう…。
あらゆる場所、時代でウサギを待っていたのは…。
ハートウォーミングな物語。
(理論社HPより)
先に読んだ『一億百万光年先に住むウサギ』に出てきた、星磨きのウサギのお話。
地球から遥か離れた星に住んでいた、ウサギが銀河系外惑星開発団隊員募集の広告をみて
応募し、訓練を受け任務地・地球に到着。
現在のだけでなく、必要としている人が居れば、古代や中世にも行く。
ウサギの仕事は星磨き。
依頼人に星をひとつ決めて貰い、それを磨く。
輝きを増せば、その依頼人の恋は成就する。
あちらこちらの時代でいろいろな人に接しながらのエピソ-ドは楽しい。
実る恋あり、実らない恋あり。
一番最初の少女が最後の方で再び登場して語る恋の顛末も良かったな。
そして、ウサギ自身の恋の行方もちょっと気になるラストもすごく素敵!
大人が読む絵本というかんじです。
『一億百万光年・・・・』を読まなくても、十分、楽しめますが、これを読むと逆に長編の物語を
読みたくなるでしょう(^^)
絵もとても可愛いかった!
ぼくたちの想いがきっと、あの星を輝かせるだろう…。
YA文学の旗手が湘南を舞台に描く、
かぎりなくイノセントな青春ストーリー。
(理論社HPより)
便利屋・サスケ堂の手伝いをしている中学3年生の大月翔太。
ある日、バイト先からの派遣先で北ドイツの森の中に精霊の宿る樹があり、そこに手紙を出すと恋が成就するという話を聞きます。
その話をしてくれたのは、元大学教授の足立先生。
翔太たちが住む、鎌倉にもそんな精霊の宿る桜の木があり、先生はいつしか、その樹に恋の悩み事を綴った手紙にアドバイスの返事を書いていた。
登場人物たちが良い感じ♪
・ウサギ仙人と呼ばれる足立先生。
・先代から引き継いだコ-ヒ-専門店・アムゼル亭を営む母とそれを手伝う音楽家の父。
・ドイツからの留学生・マリ-
・サスケ堂を営む佐助さんとその娘で翔太の幼なじみのケイ
・ジャ-ナリストのケイの母親・久美子さん
・歯医者を開業している陽子さん
・足立先生の息子さんの俊彦さん
それぞれが昔からこの地に馴染みがあり、登場人物たちには深い繋がりがあって・・・。
ケイが抱く自身の出生の疑問もそんな大人達の過去の関係が明らかにされることで解決していく。
ミステリ-の要素も少しありながら、メルヘンチックな部分や、淡い恋心なども交えての
楽しい青春小説でした♪
この本、実は、長女が何かでお薦めとあったのを図書館から借りて来て、わたしも読ませてもらいました。
「この人、浜松出身の作家さんなんだよ~」と聞いていたので、
途中に出てきた浜松の街中の描写に、にんまり(^^)。
初めて読んだ作家さんでしたが、この作品すごく好き!
ほかの作品も読んでみたくなりました。
「ささやかな人生に訪れた、奇跡のような輝き。これを読んだら絶対恋したくなる。」
恋愛アンソロジー「I LOVE YOU」などで読書界を騒然とさせた話題の大型新人、初めての恋愛小説集。
(祥伝社HPより)
表題作のほか、「なみうちぎわ」 「キャベツ畑に彼の声」 「小梅が通る」の4つの物語。
どれも、爽やかな恋の予感を思わせるラストで締めくくられていて、読み終える度に、甘酸っぱい気持ちになれます(^^)
どの話もそれぞれいい!
この人、凄いな!
先に読んだ「吉祥寺の朝比奈くん」も良かったのですが、わたしは、こちらの方が好き!
全部の話の設定がありきたりじゃないのもいいし、どうなるどうなる?ってワクワクする
話の展開も好き♪
どれが一番って選べないほど、良いけど、個人的好みだと「キャベツ畑に彼の声」かな?
これを書いてる中田さん、覆面作家と言われていて正体不明だそうですが、そんな正体不明の作家が絡む物語。
その正体に気づいたある少女とその作家の物語・・・・・かと思ったら・・・更なる真相が明らかになるという仕掛けも面白かった!
キャベツ畑のキャベツに自分の気持ちやら立場を置き換えるのもいいじゃない!
こういうセンスは好みだわ~。
一部で乙一が書いてるという話もありますが・・・実際はどうなんでしょ?
乙一読んだことないので、全く検討のしようもないわたしです^^;
乙一ファンの次女に読ませてみようかな?
ま、でも・・・わたしは中田永一という作家の作品は、好みだとこれ読んで確信しました!
次の新作が出るのを今から楽しみに待ちます!!
2009年最高の青春恋愛スト-リ-が誕生!
僕たちは、永遠に残る愛の存在を信じられるのだろうか?
山田真野。
上から読んでも、下から読んでも、ヤマダマヤ。
彼女はそれをいやがっていたが、僕には関係なかった。
最後までずっと「山田さん」と呼んでいたからだ。
東京・吉祥寺に住んでいる僕と、山田さんの、永遠の物語。
(祥伝社HPより)
長編ではなく、短編5つが収録。
どの話も若者が主人公。
爽やかで、切なくて、いいかんじの恋愛スト-リ-が堪能出来ました(^^)
最初の「交換日記はじめました!」が結構、好き。
高校生時代に一組のカップルが交換日記を始めるのだけど・・・そこに成り行きでいろんな人が加わって・・・・時には伝言メモみたいになっていくのが面白い。
その後、大人になってそのカップルが再びどうかなるか?なんて期待したけど・・・意外な新たな恋が始まってそれも良かったな♪
「ラクガキをめぐる冒険」と表題作の「吉祥寺の朝比奈くん」は、最後に「え?そういうことだったの!?」という驚きがあって、それも楽しかった。
「三角形はこわさないでおく」ではいろんな三角形の物が登場し、高校生の男女3人の関係も三角関係という設定。
高校生だからこわさずにおける関係だな・・・なんて思うのはイジワルな大人の考え?
「うるさいおなか」は授業中お腹が鳴っちゃう女の子の話。
女子には結構、同じ悩み持ってるかもね~。
そのうち「わたしハラナリストだから・・・」なんて流行るかも・・・・笑
憧れの先輩の前でより春日井くんと一緒の方が楽しそう(^^)
2人の会話は漫才だよ!
どの話もよかった!
初めて読んだ作家さんだったけど、これは今後も期待したい!
と思ったら前作の「百瀬、こっち向いて」を主人が図書館で予約したそう。
わたしもそれ読ませて貰おう!
★★★★
発行年月:2007年11月
病んでいるのは、いったい誰だ?
妊婦連続殺人の容疑者を夫が弁護-----。
妊娠5ヶ月めの妻の恐怖は、それから始まった。
現代社会の病理を描く、衝撃の書き下ろしサスペンス
妊婦ばぁりが次々と狙われる連続殺人事件の容疑者は、男子高校生だった。しかも夫がその弁護を・・・・。妊娠5ヶ月めの美沙緒の周辺がめまぐるしく変化する。
(講談社HPより)
先ず最初に恐ろしい事件が連続して起こり、犯人に憤りを覚えました。
私立の進学校に通う男子高校生が犯人。
最初の殺人は、不運な偶然が重なり・・・しかしそれを機に次からは自分の意志で妊婦を狙う。
もはや捕まるのも時間の問題と気づいたあとが恐ろしい。
そんな犯人をこれまた不運な偶然からか、弁護する立場になった男の妻・美沙緒。
留置所で拘束されながら尋問を受ける犯人・直彦と弁護士の妻・美沙緒の出来事が交互に描かれる。
美沙緒の周辺にいる親しい者たちが事件を機に悪意を剥き出しに攻撃する様も怖かった。
人って怖い。
どんな事で恨まれているか・・・。
弁護士ってやっぱり大変な仕事だな。とまた思う。
こういう誰がどう考えても極悪非道な人をも弁護しなくちゃならないんだから・・・・。
でも美沙緒の夫・月隈は、良い弁護士だな。
その生い立ちからしたら、直彦のような人間を真っ先に恨んでも不思議じゃないのだけど。
罪を軽くしようとしてるわけじゃなく真実を明らかにすることを真っ先に考えている。
犠牲になった遺族の気持ちがよくわかるからだろうな。
月隈と美沙緒の関係も会話から感じる関係がとても良かった。
だから、最後、美沙緒が最悪な状況に陥ったときには、まさか!?とハラハラ。
そういう意味では、最後、ホッとしました。
しかし・・・人間の本音とかってわからないし・・・・不穏なかんじは少し残る。
永嶋さんの本、数冊読みましたが、どれも結構、おもしろいなぁ~。
新刊も楽しみ(^^)
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;