すべての強情っぱりたちへ心をこめて贈る物語
5歳の「わたし」と70歳の「おばあさん」。
似たもの同士の心が通い合い、小さな奇跡がおこった。
「わたし」がそのとき目にしたのは、
強情だった少女と、強情だった少年の、
ひそやかな歴史--------
(本の帯文より)
2つのお話が収められています。
表題作の「あの庭の扉をあけたとき」は、強情っぱりのおばあさんに出会った5歳のようこの話。
いつも父親と散歩に出かける先にあり「誰か住んでいるのかな?」と興味の対象になっていた西洋館。
そこにはおばあさんがいて、5歳のようことおばあさんの会話が繰り広げられる。
おばあさんの物言いが、ちょっと素っ気なく、小さい子どもを相手にしてるかんじでないのですが、それに応えて話す、ようこの物言いもまた5歳の子にしては生意気。
二人の強情っぱりさが表れているような、その感じはユ-モラス。
その後、二人は友達(?)のように親しくなって・・・・
おばあさんのまだ子どもだった頃の話を聞いたり・・・・
会話の中で、おばあさんが「・・・・わたしは70になったけど、70だけってわけじゃないんだね。生まれてから70までの年を全部持っているんだよ。・・・・・・・」という言葉が妙に響きました。
小さい子って、おばあさんは、元々おばあさんみたいな感覚持ってるものかも・・・。
でも、違うんだよって事が説明されてる。
う~ん。なかなか深い話でした。
もう一つの「金色の赤ちゃん」は、みんなから疎まれている、とも子ちゃんと関わる小学生のようこの話。
自分も一緒に遊ぶのはイヤだけど、とも子ちゃんのお母さんに頼まれて、イヤイヤ接していくなかで、ちょっとした不思議な出来事を一緒に体験して、とも子ちゃんに対する気持ちの変化が起きるというかんじ。
嫌いだと思っている相手でも、何かキラキラする体験を一緒にする事で、相手に抱く感情って変わるのかもなぁ~なんて思いました。
これは児童書なのかな?
大人が読む方が、ジ~ンと沁みるものがあるかも。
本の最後に
本書は1987年出版同名作品を新たに刊行したものとあります。
著者の意向にそって文章の一部、変更もありだそうです。
表題作の「あの庭の扉をあけたとき」は、強情っぱりのおばあさんに出会った5歳のようこの話。
いつも父親と散歩に出かける先にあり「誰か住んでいるのかな?」と興味の対象になっていた西洋館。
そこにはおばあさんがいて、5歳のようことおばあさんの会話が繰り広げられる。
おばあさんの物言いが、ちょっと素っ気なく、小さい子どもを相手にしてるかんじでないのですが、それに応えて話す、ようこの物言いもまた5歳の子にしては生意気。
二人の強情っぱりさが表れているような、その感じはユ-モラス。
その後、二人は友達(?)のように親しくなって・・・・
おばあさんのまだ子どもだった頃の話を聞いたり・・・・
会話の中で、おばあさんが「・・・・わたしは70になったけど、70だけってわけじゃないんだね。生まれてから70までの年を全部持っているんだよ。・・・・・・・」という言葉が妙に響きました。
小さい子って、おばあさんは、元々おばあさんみたいな感覚持ってるものかも・・・。
でも、違うんだよって事が説明されてる。
う~ん。なかなか深い話でした。
もう一つの「金色の赤ちゃん」は、みんなから疎まれている、とも子ちゃんと関わる小学生のようこの話。
自分も一緒に遊ぶのはイヤだけど、とも子ちゃんのお母さんに頼まれて、イヤイヤ接していくなかで、ちょっとした不思議な出来事を一緒に体験して、とも子ちゃんに対する気持ちの変化が起きるというかんじ。
嫌いだと思っている相手でも、何かキラキラする体験を一緒にする事で、相手に抱く感情って変わるのかもなぁ~なんて思いました。
これは児童書なのかな?
大人が読む方が、ジ~ンと沁みるものがあるかも。
本の最後に
本書は1987年出版同名作品を新たに刊行したものとあります。
著者の意向にそって文章の一部、変更もありだそうです。
★★★★
発行年月:2009年6月
明治40年、売れっ子女郎目指して自ら人買いに
「買われた」少女フミ。
満州はハルビンの地で、新しい人生が始まる。
コバルト文庫の看板作家が満を持してオトナ女子に
おくる、ハイパ-ガ-ルズエンタメ!!
(角川書店HPより)
12歳のフミが自ら進んで人買いに女郎になりたいと申し出て、船でハルビンへ向かうところから物語が始まります。
アッケラカンとした明るい物言いですが、辻芸人として父親と日本のあちらこちらを旅していたのに、その父親に捨てられたという。
なんて、不憫な・・・。
でも、1つ年上のタエと共に、遊郭の女郎部屋に住まい、下働きからの生活が始まる。
大変そうだけど、どこか楽しんでいるような明るさがあって、救われる。
誰に対してもハキハキとモノを言い、物怖じせず、実に逞しい。
物語の最初の方で、スリに遭い、そこを助けてくれた青年・山村と知り合う。
自分が女郎を目指していることなどを話し、いつか店に来て欲しい。大人になったら、ちゃんと自分でお礼がしたいと言う。
そんなフミの言葉を楽しそうに聞きながら、いつになるかわからないが、必ず再会を・・・と約束して別れる。
あ~いつ再会するんだろ?と楽しみながら読みましたが・・・なかなか登場せず・・・笑
その代わり、登場した華族の次男坊だという黒谷。
フミを気に入るので、二人の関係はどうなっちゃうの?と心配。
でも、この人が良い人そうで安心(^^)
そして、最後の方でやっと山村との再会。
でも、迷うのよね。
二人の男の間で迷うのではなく・・・フミの心の中には山村一人なんだけど、そのほかのことで。
この辺は、フミの立場に立つと、決断は難しいなぁ~。
自分だったら、どうするだろう!?
フミの決断は、でも正解でしょう!
わたしも同じ立場なら、そちらを選びます(聞いてないか?^^;)
明治時代の史実もちょこちょこ出て来て、伊藤博文がハルビン駅で暗殺されたのは、この頃だったんだ!?なんてちょっとビックリしたり・・・。
女郎の話なんですが、一貫して、爽やかです。
女同士の争いはあるんですが・・・。
一人の少女の青春物語というかんじで楽しく読みました。
もうちょっと成長したフミの様子も読みたいな~
と思ったら、続編が出る予定とか。
楽しみに待ちたいと思います!
★★★★
初恋にふるえ、友情にもえる
熱く激しく、限りなく優しい--------
昭和30年代の少女たちの物語
(本の帯文より)
図書館の新刊本コ-ナ-より借りてきた主人が、面白かったというので、読みました。
表紙の絵が、優しい雰囲気で先ず、良い感じ♪
物語は、現在は小説家となった主人公・章子が、自身の中学2年・14歳の頃を懐かしく思い出しながら書いているという設定。
昭和30年代の少女たちの日常。
会話のひとつひとつが丁寧で、自分の中学時代を自然に思い出しちゃうかんじでした(^^)
この時期って、友だちとの関係が全て。
友だちに自分がどう思われているのか?ちゃんと自分は受け入れられているのか?
そして、もうひとつ友だちとの間で毎日のように交わされる会話といえば・・・今風にいうとコイバナ。
自分に好きな人がいなくても、誰かのコイバナをみんなで共有して楽しんじゃうようなかんじ。
そんな自分の中学時代も思い出し「おんなじ!おんなじ!」と思いながら・・・・。
自分の中学時代は昭和50年代で、今、丁度、14歳の長女の様子を見ても、この物語のなかの少女たちと何ら変わらない!
ただ、時代が違えば、周りの環境も多少違うのは事実ですけど。
今は、携帯でメ-ルをするが日常茶飯事だったりしますからね・・・・^^;
少女たちのやり取りは、現在の14歳と変わらないですが、昭和30年代らしい事象もあれこれあってノスタルジックな部分も楽しめました。
浅沼事件が出てきたり、安保反対運動がちらっと出て来るあたりも時代を感じさせました。
そして。。。お小遣いに100円札を2枚とか。LPレコ-ドを借りるとか。
この物語は、大人は、自分の少女時代を懐かしみながら・・・・今の10代の子にも読んで楽しい物語かな?
母娘で読むのも楽しそう。
★★★★
傷ついた子犬を拾った少女は、獣医を目指す少年に助けられた。しかし、幸せな出逢いは、少女の悲しい家庭環境により別れを迎える。そして、8年後、ふたりは偶然の再会を果たすが、ふと幼い日の思い出がよみがえった時、彼女はこつぜんと姿を消した。男は命をかえりみず、彼女を探し続けるが・・・・・。愛し合っているのに巡り逢えないふたり。
感動と奇跡の“純愛”小説
(本の帯文より)
前半までは、すごく良かった!
そして、そのままこの純愛は続いて・・・・・と勝手にあれこれ想像しながら読み進めていくうちに様子が変わって来て、ちょっと面食らいました^^;
確かに純愛は続くのですが、憎悪を含んだサスペンスドラマのような雰囲気になってきて・・ちょっと興ざめしちゃいました。
でも、ラストがどうなるのかは、気になるので、どんどん読みましたが・・・。
ラストもなぁ~。
イマイチだなぁ~。
前半の雰囲気をそのまま進めてくれたら、多分、泣けたと思うけど、途中で涙が奥に引っ込んでしまったかんじで、変な読後感。
こういう読後感も珍しいかも。
ちょっ韓流ドラマみたいでした。
「冬のソナタ」と「天国の階段」くらいしか見てないですけど・・・。
ここまで、愛する二人を裂かなくてもいいんじゃないのぉ~!?
みたいな気持ちです(苦笑)
先に読んだ「引き出しのラブレタ-」みたいな話の方がいいな。
ちゃんと泣けて。
前半までは、すごく良かった!
そして、そのままこの純愛は続いて・・・・・と勝手にあれこれ想像しながら読み進めていくうちに様子が変わって来て、ちょっと面食らいました^^;
確かに純愛は続くのですが、憎悪を含んだサスペンスドラマのような雰囲気になってきて・・ちょっと興ざめしちゃいました。
でも、ラストがどうなるのかは、気になるので、どんどん読みましたが・・・。
ラストもなぁ~。
イマイチだなぁ~。
前半の雰囲気をそのまま進めてくれたら、多分、泣けたと思うけど、途中で涙が奥に引っ込んでしまったかんじで、変な読後感。
こういう読後感も珍しいかも。
ちょっ韓流ドラマみたいでした。
「冬のソナタ」と「天国の階段」くらいしか見てないですけど・・・。
ここまで、愛する二人を裂かなくてもいいんじゃないのぉ~!?
みたいな気持ちです(苦笑)
先に読んだ「引き出しのラブレタ-」みたいな話の方がいいな。
ちゃんと泣けて。
★★
ラジオパ-ソナリティの真生のもとへ届いた、一通の手紙。それは絶縁し、仲直りをする前に他界した父が彼女に宛てて書いた手紙だった。大ベストセラ-『忘れ雪』の著者が贈る、最高の感動作!
10月映画公開。
(河出書房新社HPより)
この内容紹介だけ読んでも何となく泣けそうな話だなぁ~。と予想できましたが・・・
これ、本当に泣けます!
予想以上に感動しました!
ラジオのパ-ソナリティの34歳の真生。
恋人もいるし、結婚も考えているのだけど、今は仕事に夢中。
ラジオ番組に寄せられるリスナ-からの便りを番組で紹介しながら、悩みに独特の語り口でズバリ答えていく。
そして、番組を聴くリスナ-たちの物語も真生の日常の出来事と平行して進む。
高校三年生で進路に悩む直樹。
美容師を目指していたが挫折し夜はキャバクラで働く水穂。
いろいろな日常に悩みを抱えながら、真生の番組を楽しみに聴いている人たち。
そして番組でリスナ-の悩みに答えながらも自身も父親との関係に重たい気持ちを抱えている主人公の真生。
それぞれの人たちの頑張りにエ-ルを送りながら、その悩みが良い方向に向かうといいなぁ~と思って読んでいました。
仲直りできずに他界してしまった父親からの手紙・・・・・これが泣けます。
人の心の中は、表面上の態度などからはわからないものなのですね・・・・。
面と向かってどうしても言えない気持ち、でも相手に伝えておかなければいけない言葉。
それを紙に向かって書く。
自分もそういう場面が来たら、手紙に書こう!(笑)
物語のラストは、ちょっと都合良くまとまり過ぎな気もしましたが、読めば皆が温かい気持ちになれる素敵な物語だと思います!
この著者の作品、過去にも読んだことあるかな?
過去の作品を見たけど。。。思い出せない。
取りあえず、紹介文にもある『忘れ雪』を次に読んでみようかな?
映画ももうすぐ公開ですね。
主演は、常盤貴子さん。こちらも気になります。
映画館で見るときは、タオルハンカチは必須でしょう!
★★★★
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自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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