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読んだ本の感想あれこれ。
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5135kRCX0ZL__SX230_.jpg   発行年月:2011年10月


   東京ディズニーランドを舞台に、ウォルト・ディズニーが最も信頼した清掃員、「そうじの神様」ことチャック・ボヤージン氏と、カストーディアル・キャスト(清掃スタッフ)たちが繰り広げる感動物語。「働くことの本当の意味」を問いかける。



                           (ソフトバンククリエィティブHPより)



著者である鎌田氏が体験したことを物語り形式にしている本。

物語は4つ。
「夢の国の落し物」
「月夜のエンタ-ティナ-」
「魔法のポケット」
「夢の、その先」

ディズニ-ランド内の掃除を、夜じゅうかけて行っている人たちの物語。
最初は、掃除の仕事にあまり誇りを持っていなかった者。
家族には仕事内容を偽っていたり・・・・・
また自分は誇りをもってやっているのに、家族から「大学まで出て、そんな仕事をしてるなんて・・・」と思われたり・・・・。

けれど、ちょっとしたことに気づくと、掃除も大切で誇りを持てる立派な仕事なんだと思えるという内容。
最後の話は、著者がディズニ-ランドで働きたいと思ったキッカケかな?と思える内容のものでした。

物語を通して登場するス-パ-バイザ-(管理者)・金田が、著者なんでしょう。

自分が経験したことをそのままでなく物語として書いたことが、面白い。


そして、こんな風に仕事に誇りを持って働く人ばかりのディズニ-ランドって、やっぱり素晴らしいなぁ~と思った。

金田が直接、指導を受けたアメリカのディズニ-ランドの初代カスト-ディアル・マネ-ジャ-であるチャック・ボヤ-ジ氏の言葉には素敵な言葉がいろいろ。

一番、心に残ったのは・・・
「そうじは汚れているからするのではなく、汚さないためにするんだ」

なるほど!!

短い話ですが、良いお話でした(^^)   


★★★
 
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41btmMfVUrL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年11月


マンションの一室で孤独死を遂げた老人。
遺品整理の最中、8ミリフィルムが見つかる。
そこには温かく微笑む中年女性の姿が映っていた……。
「無縁社会」と呼ばれるいま伝えたい絆と想いの物語。


                                                        (早川書房HPより)



  物語は、アパ-トの管理業務を請け負う会社のアルバイト社員である青年・門川が担当のアパ-トで一人部屋で亡くなっていた老人を見つけることから始まる。
ニュ-スで時々、報道される孤独死だと思われたが、後日、会社の命令で遺品整理に訪れ、そこで見つけたノ-トや大量の映画雑誌、そして8ミリフィルムが気になる。
門川自身も映画が好きで映画監督になりたいという夢を持っていたから。 


8ミリフィルムを映し出してみると、ある女性が写っていた。
それから、その老人の生前のことを調べる。

彼が関わってきた人々から聞く話。
特攻隊兵の生き残りでありこと。
戦地に行く前に慌てて祝言をあげたこと。
その妻とは、戦後半年で別れていたこと。

調べていくと、どんどん亡くなった老人のことを知る人にたどり着き、生前の様子がわかってくる。

戦友の人たちが語る訓練中に亡くなった友の話は切なかった(/_;)

最初は気の毒な孤独死の老人と思ったけれど、孤独な人生を歩んだわけではなかったんだと信じたい。
たまたま亡くなったときに一人で居ただけ。
孤独死と呼んで憐れんでしまうのは、何か上から目線でその人のことを勝手に決め付けてしまうことかもしれないと、ふと気づいた。


地味な話だけど、なんだかジ~ンとするものがあった。


関係ないけど・・・↑だけなぜかいつもと違う色の文字。
なんでだか、わからない^^;



 
513lWNPk0pL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年10月


14歳の冬、父親を殺された――。親友が、大事なものを、すべて奪っていく。
一気読み必至。乱歩賞作家が射止めた、会心の感動ミステリー!

「父さんが殺された。親友の父親に」
刑事による警官殺し。憎悪と絶望を胸に、親友だった二人の人生は激変する。仇討ちを誓った少年は刑事に。世間を敵にまわした少年は裏側の世
界に。その間で揺れ動く女心ふたつ。二人の人生は二度と交差しないはずだった。さらなる事件が起きるまでは――。

                                    (講談社HPより)


仲良しだったふたり、三条隆史と向田伸人。
共に警察官の父を持ち、いつかは自分達も・・・と夢見ていた。
でも14歳のある日、そんな友情をぶち壊す事件が起きてしまう。

伸人の父が隆史の父を射殺したという。

なんて衝撃的な・・・・!!

でもこれは、きっと間違いで、きっと物語が進むうちに真相が明らかにされるに違いない!と思いながら読み続けた。

隆史と伸人のそれぞれのその後を描きながら、事件の真相を追う。

苦しみ悩むふたりだけどそれぞれの身近にいる人たちが支えになる。

そして、事件の真相が明かされたときには、ホッとした。
ふたりの友情が再び戻る。

読み終えて、再び最初のプロロ-グを読むと泣ける。

最初から最後まで一気読みでした!



★★★★


 
 
41aJGbw6yZL__SS400_.jpg発行年月:2011年8月


悪夢の事故が町を呑み込み、その直後、春子は生まれた。私は人の面を身につけながら、私と妻と娘、3人の家を守る。そう決めたのだ……
震災後の世界に贈る、破壊と再生の物語。



                      (河出書房新社HPより)




主人が図書館から借りて来ていたので、読んでみた。
表紙のかわいらしいかんじとは、全く違う内容で、ビックリ!

そうか~これは3・11のことを思って書いた物語だったのかぁ~と後で納得。

最初は、ほのぼのとした父と娘の描写。
母親はどうしたんだろ?と思っていたら・・・
え?天井と同化してる!?

そして、オバケの存在が普通にあって・・・見た目は人だけど、違う者の存在があり・・・・
SFのような、ホラ-のような・・・
幻想的な部分もあったりで、とても変わった世界がありました。

まさに想定外の物語。

物語のなかで、そんな世界が出来たのは、巨人化したものが起こした事故が原因とされている。
それは原発と置き換えられる。

そんな不思議な恐ろしい現実のなかにあっても春子の無邪気な可愛らしさがまぶしい。
子どもって、やっぱり希望なんだなぁ~なんてしみじみ感じた。


★★★★
 
 
d5e11ecc.jpg   発行年月:2010年7月

予備校生、高村小夜が一人暮らしのアパートで殺害された。出入りを目撃された中年男性が捜査線上に浮かぶ。心の動きに捜査の主眼を置く下谷署の目黒は、小夜を知るにつれ、援助交際の線から離れて事件に迫った。小夜が歌に詠んだ故郷、京都府の山村で掴んだ事実とは。哀しい真相が隠された、乱歩賞作家の真骨頂!

    
                                        (双葉社HPより)



殺人事件の被害者・高村小夜。
犯人を追ううちに小夜の生い立ちがわかっていき、犯人も判ってくる。

そこには、何とも哀しい事実。


小夜は殺されたのは、いろいろなことが誤解されたことにもある。
また誤解されるような行動、言動をしてるし・・・^^;


けれど犯人の気持ちは、ちょっと理解し難いなぁ~。
そういう精神的な病なんだろうか??
怖い人だ。

事件の真相には切なく哀しく、暗いものがあるけど、それを追う刑事・目黒とその部下・山名のやりとりは明るく結構、笑わせてくれて、重苦しいかんじが中和されていた。


この表紙の絵は幻想的で、物語を読むと、この絵の意味がわかる。



 
★★★

 


   
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