発行年月:2016年9月
幸せな日々を過ごしていた少女は、父の急死で、悲しみのあまり学校に行けなくなり、夏休みの間、アメリカの伯母に預けられる。動物たちの救済をしながら、家族の絆に気づき、生きる希望を抱くようになる。魂の再生の物語。
(金の星社HPより)
図書館で、予約して借りたので、手元に来て・・・
「あら?児童書でしたか・・・」と^^;
でも内容的には大人が読んでも楽しめました。
小学6年生のさつきが同じ年だったころの母親・みずきの話を聞くという始まり。
いつもと同じ朝を過ごし、学校に行き。。。。
父親の急死の報せを聞き、その瞬間から悲しみのうずまきに苦しむ日々。
父親の急死後、父親の姉が暮らすアメリカで暮らすみずき。
そこでの暮らしが段々とみずきの悲しみを癒していくという話。
話としてはよくあるものですが、最後の手紙には、じ~んと来ました。
人の不思議な縁って実際あると思うし・・・。
でもさつきが最後にも出て来るかと思ったのに、出て来ず。
さつきに話す形にした意図がちょっとわからなかったなぁ~。
★★★
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発行年月:2016年4月
ボローニャ国際児童図書賞(ラガッツィ賞)受賞の小手鞠るい、北見葉胡コンビによる最新作。
なつみの家族は少し複雑な構成だ。なつみと両親の他、パパの妹のさやかママとさやかママの息子、つまりなつみのいとこにあたる冬馬おにいちゃん、そしてお祖父ちゃん、お祖母ちゃんの7人家族。
なつみは春から「さやかママ」が買ってきてくれた日記帳に日記をつけるようになっていたのだが、ある日、その日記に二年前にいなくなってしまった猫のシナモンからの返事が届く。なつみはシナモンとの交換日記を楽しみはじめるが……。
シナモンの役をしてくれているのはさやかママ?それとも??
(講談社HPより)
良い家族だなぁ~。
2年前にいなくなった猫のシナモンにそっくりな猫のイラスト入りの日記帳を
おばさんである、さやかママに貰い、毎晩、日記をかくなつみ。
シナモンのイラストが可愛い♪
そして、ある時から、時々、シナモンから返事がくるようになる。
SF?と思ったら、シナモンに扮していたのは、おにいちゃんだったんですね~。
それに気づいたなつみが起こした行動も素敵!
おにいちゃんも喜んだでしょうね~(^^)
北見さんの絵が温かくて、和みます。
児童書なのかもしれないけれど、大人でも十分、楽しめました♪
★★★★★
発行年月:2015年9月
日本版「フランダースの犬」の誕生!
第二次世界大戦で両親をなくした少年、ツヨシ。
幼い彼の前に現れたのは、虐待同然に働かされ、捨てられた大型犬だった。
ツヨシはその犬に「ソラ」と名付け、家族同然に生活を共にし始める。
生まれて初めて平穏な日々を過ごすことになった犬が心に宿した、飼い主への感謝と愛。
しかし、別れのときは刻一刻と近づいてくる――。
「犬の愛」が最後に行きつくところとは、いったいどこなのか。
「フランダースの犬」へのオマージュとして描かれた、傑作長編小説。
(文藝春秋HPより)
途中まではまさに「日本版フランダースの犬」でした。
貧しいけれど、賢く心優しい少年ツヨシと犬のソラ。
そんな少年とソラに出会う裕福な家の少女・風砂子(ふさこ)。
哀しい結末は、おじいさんが亡くなってから・・・・と思って居たら・・・
そこからちょっと違う展開に。
ソラは少年を庇って命を落としましたが、少年はその後、少女の養父に学費を
援助してもらい、大学まで進学。
多くのことを学んで少年のときに夢見ていた
皆が平和で平等な暮らしができるような世の中にするために働くんだろうな~と
思って居たら・・・・・
ああ、それで「テルアビブ」ですか・・・。
なんだか切ないラストでした。
ちょっと後から調べたら、「テルアビブ空港乱射事件」は1972年でした。
その首謀者(日本赤軍の奥平)がツヨシということ?
でも、物語のツヨシには、ソラの声が聞こえたのだから、
引き返したんだと思いたい。
なかなか、凄い話でした。
★★★★
発行年月:2014年12月
正直に生きれば生きるほど、堕(お)ちていく――。
松下絵里子(28歳)。スポーツ用品メーカー勤務。結婚も決まり、公私ともに充実の日々が始まるも……「優等生の悪女」。
佐藤美鶴(34歳)。小さなサンドイッチ店で働く主婦。元デパートの店員。献身的な夫がいながら過去の男に……「懲りない悪女」。
加賀美さとみ(53歳)セレクトショップ「トップシークレット」社長。欲望にどこまでも忠実な女性起業家。多少の犠牲は……「華麗なる悪女」。
向井沙也香(21歳)。セレクトショップ「トップシークレット」社員。さとみの下で働く上昇志向の強い新入社員。職場には絵里子の婚約者がいて……「純情そうな悪女」。
――彼と同じ未来を見ていたはずなのに。
――彼女には僕の知らない別の顔がある。
人は星、人生は夜空。かかわり合う人々が点となり、ひとつの星座を形づくる。
ままならない男と女の関係を、それぞれの視点で描いためくるめく恋愛小説。
(PHP研究所HPより)
なかなか面白かった。
登場する女性たちも悪女ですが、その相手の男性陣もなかなかの悪だった。
ま、お互い様と考えればいいんでしょうが・・・・
こんな恋愛相手が狭い人間関係のなかでグルグルめぐるって実際にはないでしょう(笑)。
他人事と思って読めるのでなかなか面白かったかな?
★★★
発行年月:2011年11月
老舗百貨店「菊本屋」のニューヨーク店に勤務する柘植波奈子は、仕事で訪れた倉敷で陶芸作家の栄森徹司と出会う。じつはふたりは高校の同級生で四半世紀ぶりの再会だったが、波奈子にはその記憶が全くない。徹司の作品、それを生み出す指、そして海のような徹司自身の大きさに、波奈子は惹かれ、恋に落ちる。夫がいる身の波奈子はその恋に身をゆだねることにためらい、抗おうとするが、ふと徹司に伝えてしまう──「一年後のきょう、また会いたい」と。
(講談社HPより)
小手鞠さんの作品、結構読んでいるのに、これは読み忘れていたみたい。
いわゆる不倫物でしたが・・・
日本とニューヨークに離れた男女が年に1度だけ会うという設定が大人なかんじで
こういう恋愛の形もありかなぁ~?なんてちょこっと思ってしまった^^;
波奈子は偶然、日本に来た時に高校の同級生の作った陶芸作品に惹かれ彼・徹司とも再会。
しかし、徹司のことを全く覚えていない波奈子。
徹司は、憧れていたと屈託なく告げるのに・・・。
最初は、徹司に強引に引っ張られるように始まった関係が、やがて自分も
徹司に惹かれていくことに戸惑う波奈子。
夫の信成とは、見合いのような形で知り合い、穏やかな結婚生活をしてきた。
子どもを一度、流産してしまった辛い経験も二人で乗り越えて・・・。
波奈子は常識ある女性で、知的だし、夫の気持ちも思いやっている。
不倫は賛成できないけれど、気持ちの変化は、なんとなく理解できる。
最後は、どうなるのかなぁ~?
と思ったら・・・ちょっと韓国ドラマみたいな終わり方(?)だったので
興ざめしてしまったけれど、まあまあ面白かった。
★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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