忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[2090]  [2089]  [2088]  [2087]  [2086]  [2085]  [2084]  [2083]  [2082]  [2081]  [2080



発行年月:2018年5月


炎は消えてもその来歴は残る。ひとりの男の人生を根底から動かして、海の向こうへ、燃えさかる炎へと向かわせた、崇高なその行為とは。二人の間を流れた電流とは何だったのだろうか――。戦後の日本とヴェトナムを舞台に人間の尊さと愚かさ、平和と戦争、愛と憎しみを描き出す激しくも美しい物語。心震わせる著者入魂の飛翔作。

                     (新潮社HPより)



実話を元に書かれた物語。
フィクションだけれど、こういうことが実際にもあったんだと思うと凄い。

アメリカに住む平和活動家レナータ・ヴァイスと文通することになった北川。
彼女の求める日本の戦後の様子を知らせながら、彼女の平和に対する
熱い思いを知り、会ったこともない彼女にどんどん惹かれて行く。


そして、突然の彼女の焼身自殺。
アメリカがベトナムを攻撃し続けることに抗議する行動。
ヴァイスの娘だと言う人から届いた手紙には、彼女も北川に惹かれて
いたという。

実際に居た女性活動家・アリス・ハーズ。
そして、彼女と文通をしていた日本人は哲学者であり社会学者でもある芝田進午氏。


物語のなかの北川は、彼女の死後、妻子を残して、ベトナムへ向かう。
彼女が何のために死を選んだのかを知るため。
そして知るベトナムの惨すぎる現状。


北川の最期も哀しい。
でも妻子は、気の毒だな~。

こうして読むと、先進国の身勝手さに怒りが込み上げてくる。
ベトナム戦争の原因ってよくわからないけど、もう少し、ちゃんと調べてみよう。


あとがきを読んで、著者がなぜこの物語を書いたのか知り、
そういうことだったんだぁ~と驚いた。

いやはや凄い物語だった!


                        ★★★★★


PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
7 8 10 12 13
14 19 20
24 25 26 27
28 29 30
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]