幼い命の死。報われぬ悲しみ。
遺された家族はただ慟哭するしかないのか?
良識派の主婦、怠慢な医師、深夜外来の常習者、無気力な公務員、尊大な定年退職者。
複雑に絡み合うエゴイズムの果て、
悲劇は起こった・・・・・・
(本の帯文より)
複数の人のそれぞれの日常が交互に書かれます。
普通の暮らしのなかで、ちょっとしたル-ル違反。
家庭ごみを出先のサ-ビスエリアに捨てたり、暇つぶし半分で道路拡幅工事に伴う街路樹伐採に反対のクレ-ムをつけたり、退職後の虚しさを埋めるため、犬を飼い、その散歩に出かけることに充実感を得るが糞の始末はしなかったり、虚弱体質ゆえ、頻繁に風邪をひくが、混みあう昼間の診察へは行かず、空いている夜間救急外来を利用したり・・・・・・などなど。
ここに出て来る事は、わたしはやってない!と半ば呆れながら読んでいましたが
その小さなル-ル違反が、少しずつ繋がって、一人の幼い命が犠牲になってしまって・・・
なんともやり切れない気持ちになりました。
誰が一番、悪いのか?
簡単には言えない状況で、幼い命が犠牲になったことには、皆、胸を痛めるが自分は悪くないと言い張る人たち。
命を落とした子の父親がル-ル違反者たちを新聞記者という職業柄もあってか、調べて追い詰める。
気持ちとしては、わかるけど・・・・ちょっとその行為は引いちゃいました。怖いです。
そのなかで、医師が夜間診察の常連者の名前を言ってしまうのにはビックリしましたが(笑)
普通、こういう事は医師や看護師なら言いませんからね^^;
一人一人にル-ル違反を責めていきながら・・・・最後にふと気づくこと。
切ないけど気づいてよかった。
後味は、あまりよくない話ではありますが、なかなか考えさせられるものでした。
わたしも何か知らずに人の迷惑になってる行為してないかしら?と不安になりました。
★★★
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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