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読んだ本の感想あれこれ。
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41E4Nhso67L__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年10月

五十歳になった私は、ある日、訪れた美術館で
展示中の「受胎告知」の世界に迷い込んでしまう。
現実と絵の中がまじりあい、描かれたものたちの声が
立ちあがる、試みにみちた長編小説。



                  (中央公論新社HPより)



またまた不思議な物語でした。
でも、読み終えるのが惜しいと思える読んでいて心地よい物語でした。

大学で学生に芸術を論じる先生の私が体験する物語。
助手のイノウエくんを「アノウエくん」と呼ぶ。

先生の最初の不思議体験は、上野の美術館で「受胎告知」を見ているとき・・・
絵に吸い込まれるように・・・と思ったら次の瞬間には、絵の中に入り込んでしまった!
そして、自然と再び元の世界へ。

そして、次は、アノウエくんの家を訪ねて行き、そこでアノウエくんが一番大切にしているという絵画のポスタ-「クリスチ-ナの世界」の中へ。

次はビルの11階でひっそり営まれている美術館に足を運び、「風神雷神図」の中へ。
その後も銭湯の富士山の絵の中、坊主が屏風に上手に描いた絵の中へ・・・。

どうして絵の中に入ってしまうのか?なぜまた戻って来られるのか?
アノウエくんとあれこれ意見を交わす様子も可笑しい。

先生は50歳だから、ほぼ自分と同じ年代なんだけど、「50歳の男は世の中から疎外されている」と感じる気持ちはよくわからないけど、説明されれば、なるほど~と思わず唸ってしまった!
凄いところに気づくな・・・笑


エッセイのような書物が多いけど、長編も面白いので、また是非、長編を書いて欲しいなぁ~。



 

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