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読んだ本の感想あれこれ。
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51jGO152XrL__SL500_AA300_.jpg発行年月:2011年6月


岬の先端に建つ喫茶店を一人で切り盛りしながら、
何かを待ち続けるおばあさん。
その喫茶店を訪れる、心に傷を抱えた人々。
彼らの人生は、喫茶店での一期一会によって、変化し始める。



                      (幻冬舎HPより)



温かい物語でした!

岬の喫茶店を営む初老の女性・悦子さんがとってもチャ-ミング。
そこを訪れる人たちは、心に傷を負って来るのだけど、悦子さんと接することで、また前を向いて頑張ろう!と気持ちが変化する。

お話は6つに分かれていて、

一番目は、奥さんを最近亡くした陶芸家の男性が小学4年の娘とドライブの途中に立ち寄る。
2番目のお話は、就職活動が上手くいかず、一人気分転換のためバイクでツ-リング中、ガス欠、そしてトイレに行きたくなり、喫茶店に助けを求めて寄った青年の話。
3番目の話は、研ぎ屋だったが謝金苦で家族も仕事も失い、夜中、喫茶店に泥棒に入った男の話。

4番目の話は、会社の重役だったが、突然の左遷宣告を受け、常連だった喫茶店を訪ねた男の話。

ここまでは、悦子さんにとっては他人とのお話。

そして・・・
5番目は、悦子さんの甥で隣に住む浩司の話。
元はミュ-ジシャンを目指し、仲間とバンド活動をしていた浩司には、再び仲間とライブをしたいという夢があり、自分でライブハウスを建てていた。

6番目は悦子さん本人の話。
明るくて、他人に希望を与えている悦子さんにも心のなかには寂しさやらいろいろな想いを抱えていたと知り切なくなった。

でも・・・・喫茶店を訪れた4話までの人たちとの交流は続いているらしく、その人たちはその後、自分の道を歩んでいるんだと知り嬉しくなった!

そして、悦子さんは一人じゃないんだなぁ~と思えたら、なんとも言えない温かい気持ちで読み終えることが出来た。

森沢さんの物語は、人の優しさが沁みるなぁ~。


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