失恋ばかりの、私の体。ああ、でも、私は彼のことが、本当に、好きだった。

32歳。次は、凪の海みたいな恋愛をしたかった。なのに、彼と関係を結んでから、私は笑えなくなった。好きになるほど、苦しくなるのだ。すべての恋愛は狂気である、という。けれど本当にこの狂気を乗り越え、次の海へと漕ぎ出していけるのか----。行き場のない黒い感情と、その先に見えるほんの少しの希望を鮮烈に描いた会心作。
(新潮社HPより)
なんて苦しい恋なんだろう。
32歳の夏目はアルバイトしながら絵を描いている。
そして、ある日、男友達・瀬田から「夏目が好きそうな絵・・・・」と個展に誘われ、そこでまず絵に魅せられる。
白い富士山の絵。
その絵を描いた間島という男に段々と惹かれてゆく夏目。
恋人がいるらしいと聞いているし、近づいたらいけない人だということを感じているのに、どんどん惹かれていく夏目。
とうとう自分から告白して恋人のような関係になるのに・・・・・。
夏目の理性が段々抑えられなくなっていく過程が、なんとも切なかった。
夏目だけでなく、間島も、また瀬田もそれぞれに苦境に立たされているかんじで、
もっと巧く自分を好きだという人と向き合えばいいのに・・・・なんて思ってしまった。
ま、それが出来ない人たちだから、こういう状況になっているんだろうけど・・・。
夏目が最後、願うように、皆の想いがどうか救われますように・・・とわたしも思った!
この作者の作品、あまり読んだ記憶ないけど、この物語を読んで、ほかの作品も読んでみようと思った!
この表題と表紙絵のセンスが◎。
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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