あたし、大西葵13歳は、
中学2年生の1年間で、人をふたり殺した。
(本の帯文より)
衝撃的な帯文!
中学2年生で殺人?しかも2人?
葵は、学校では明るくて、ひょうきん者。
それは意識してそうしているだけ。
家では、心臓病を患ってるのを言い訳に母の再婚相手(義父)が昼間から酒びたりで怪物のようにのさばっている。
葵の友達、颯太だけは以前から自分の苦悩を理解してくれている。
颯太の父親もアル中。
そしてとうとう、葵は義父を殺してしまう。だが、元々心臓が悪かったので、病死扱い。
だが同級生の静香は、事実を知っている。
静香が「わたしも殺したい人がいる」と告白し、葵と静香は、妙な連帯感を持つ。
学校では目立たない風貌の静香だが、実はそれも意識してそうしているだけ。
葵と静香、二人の家庭環境やら、育ってきた境遇は、普通とは違う。
人を殺したいと憎んで、本当にそれを実行する少女たちは残酷だが、淡々とした行動のなかには罪と感じていないような、変な明るささえあり、その辺が怖い。
人を二人殺すことは、特別なことだけど、二人の少女が育ったような環境でずっと何かに圧迫されるように生きてきたら、もしかして人は誰でもこんな風に思ったり、行動しちゃったりするのかも・・・。
少女たちの苦しみがよく描かれていました。
ラストも救いがあるのか?ないのか?分からないのですが、二人の少女はどこかでホッとしているかんじ。
罪なことをしてしまったという認識はあったのでしょうね。
やるせないかんじ。
殺人を犯す前に誰かが守ってあげられなかったのが可哀相。
重たい話です。本の表紙が爽やかなことだけが救いでした。
でも、物語としては、面白かった!
★★★★
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記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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