8時09分、瑞希は決まらない髪型に悩み、
10時24分、貴大は里中さんを好きになる。
野間児童文芸賞・坪田譲治文学賞受賞作家が描く、中2思春期、やっかいだけど輝いている、それぞれの事情。
(講談社HPより)
この表題通り、2年C組の生徒達の10月19日月曜日の1日を追う物語。
最初に座席表があり、次に時間割表。
そして、先ずは生徒・川口麻衣の6時47分の話。
夢の中で起きた幸せな時間が、一変に現実の朝の慌しさでかき消される。
鏡の前で髪型が決まらず悪戦苦闘する女の子の話は
うんうん、わが家にも中学生女子がいるので、この光景は見慣れたかんじと思った。
そんな風に生徒が順番に登場し、1日が流れていく。
一人一人の話は短いけれど、そこにちゃんとその生徒の置かれた環境。考えていることなどが描かれていて、椰月さんの少年少女の描き方って、凄いな~と感心しちゃう。
初恋に悩む者あり、失恋に落ち込む者あり、
またはクラスからイジメを受けてる女子、それを見ながら何も出来ない事に胸を痛めて居る子あり・・・・
教師はあまり登場しないけど、保健室の矢吹先生が良かったな~。
52歳の先生が言った言葉、ここに書き留めておこう!
「年を重ねてるごとにどんどん自由になっていく気がするのよ・・・・大人になって自由を満喫しなさいって言いたいわ。死んだりする子いるけど、ほんとにもったいないわ・・・・・もっともっと世界は広くて、いくらでも手足を伸ばせるのよ・・・・・・これから先が明るいことを知っていれば、なんでもへっちゃらよ。つらいことあったら保健室にいらっしゃいよ。おもしろい話いっぱいあるんだから」
こんな風に明るく言える先生が保健室にいたら、子ども達には心強いだろうなぁ~。
とある1日の学校の様子だけど、そこに居る生徒の数だけ物語があるんだなぁ~。
当たり前のことだけど、なんだか新鮮なかんじがした!
こういう展開の物語を始めて読んだからかな?
★★★★
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★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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