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読んだ本の感想あれこれ。
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ff255de0.jpg発行年月:2010年4月


戦時下のカブールに住む少女ビビを通して
「生き抜く」強さとは何かを描く、
著者初の、若い人へ向け遺言の意を込めて放つ、渾身の一冊!


                       (あかね書房HPより)




物語は、アフガニスタンに1987年生まれた少女・ビビが5歳になったあたりから始まる。
母親はカブ-ル大学卒業で、中学で数学を教えていて、父親は技術学校で学び、火力発電所に勤務している。
同居している兄、妹。
そして、父親のもう一人の妻。
お国柄、二人の妻がいても普通の家庭のなかで、家族はそれぞれ仲良く暮らしている。

でも、そんな家族にも戦争の影響が及び、次々に悲惨な現実が目の前に起きてしまう。


この物語は、少年少女向けに書かれているので、酷い描写は少なめですが、それでも戦時下で暮らす人々の恐怖とやり切れない虚しさ、怒りなどを感じることが出来ました。

小学校に入学した当時は、まだ授業を受けられる環境だったのに、やがてタリバンが勢力を強め、国を統治するようになると、人々の暮らしは厳しい規則で縛られ、特に女性に対する規制が信じられないほど厳しい。
そのため、女子は教育を受けることを禁じられ、働くことも禁じられてしまう。
国民の教育の権利を奪うことは、将来の国を滅ぼすことに繋がるのに・・・・。

それでもビビの母・ロビ-ナは女の子たちに隠れて教育を施していた。
そして、その為に命を奪われてしまう。

ビビの父・ラマ-トは火力発電所を戦火から(タリバンから)守らなければと、自分の危険も顧みず奔走。
なんて立派な人達なんだろう。

将来の国のことを真剣に考えているのは国民たち。
でも一番の犠牲になるのは、いつも国民たち。
戦争に対する怒りが読みながらも沸いてきます。

物語はアフガニスタンがタリバン政権下に移り、アメリカの同時多発テロが起き、アメリカがタリバン制圧に乗り出し一旦、アフガニスタンに平和が戻ってくる気配がするところで終わる。

ビビも15歳になり、再び学校で勉強をする生活に戻る。
そして、子ども達それぞれが将来のアフガニスタンのために自分たちは何を学んでいこうか?と真剣に考えている姿は頼もしい。
まだまだ、平和になりきっていない、アフガニスタンですが、将来はきっと多くの事を学んだ若者たちが平和な国を作ってくれるはず!と信じたくなります。


アフガニスタンのこと、正直あまり知りませんでしたが、この物語でいろいろな事を学びました。

表題の「ソルハ」は、アフガニスタンの公用語のひとつであるダリ語で「平和」という意味だそうです。
ちなみにもうひとつの公用語はパシュトゥ語だそう。


世界情勢をわかりやすく物語にしてくれると、子どもは勿論ですが大人にもあり難い!

こういう本は沢山の人に読まれるべき。
特にこれからの時代を動かすことになる子ども達にも読んで欲しいな。


昨年、急性骨髄性白血病で闘病生活をしていたという帚木さん。
これは、闘病中に構想を練って書かれたのかな?
解説↑に遺言の意を込めて・・・・にはちょっとビクッとしましたが、
症状は既に落ち着いて(完全寛解期かな?)いるのでしょう。

無理は禁物ですが、また新作を期待しています!

★★★★
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