自殺したかつての不倫相手をパーティーで目撃した女性とその友人を描く表題作ほか、大都会の片隅にたゆたう八人の肖像。
日常に不意に覗く刹那の記憶を切り取るスタイリッシュな短篇集。
(中央公論新社HPより)
8つの短編。
どれも暗く切ないものが漂う話だったよう。
最初の話
「リリ-・マルクレ-ン」で登場のリリ-は、おかま。
62歳になった今もお店を経営し、そこに20年来通っているサトコ。
リリ-が愛した男・洋一の話。その死。
サトコの悲惨な結婚・離婚歴。
出てくる話のどれもが何処か哀しい。
でも、何となく好きな雰囲気だった。
次の話
「風」も印象に残る話だった。
学生時代からの友人・千晶が余命わずかと言うとき告白したことは衝撃的。
千晶の葬儀のときのその光景が美しいような恐ろしいような・・・
千晶の夫の立場で考えると、なんとも罪深い行為で、この物語のその後を想像してしまった。
ほかの話も全部、やはり暗く重いかんじ。
最後の二つ
「猫別れ」と「父の手、父の声」はそれぞれの主人公が親のことを書いたもので、切なくて
なんだか涙が溢れました。
表題作の「東京アクアリウム」は、わたしには大したインパクト薄かったかったな。
表題作は、大抵印象に残るものなんだけど・・・・^^;
小地さんの書くものは、でもやはり好きです。
出来れば、長編が次は読みたいですが・・・。
★★★
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★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
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★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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