忍者ブログ
読んだ本の感想あれこれ。
[394]  [393]  [392]  [391]  [390]  [389]  [388]  [387]  [386]  [385]  [384
c241cf33.jpg発行年月:2010年6月

挫折なんて突き抜けろ!

ある日突然、父親が逮捕!
東京の進学校から一転、変わり者のおばさん率いる
札幌の児童養護施設の居候となった14歳の陽介。
さまざまな出会いに彼は・・・。
時代の閉塞感を突き破る、痛快青春スト-リ-!

    
                                       (集英社HPより)

主人がどこかで書評を読んだとかで、図書館から借りたのを、わたしも読んでみました。

主人公は、14歳の陽介なんでしょうが、養護施設を運営する母親の姉のおばさん・恵子の事が多く語られる。
陽介の母・令子とは、実の姉妹だが、ずっと仲たがいしたままだった、おばさん。
それはおばさんの破天荒さゆえか?
陽介の父は大手銀行副支店長だったが、銀行の金を横領、しかも愛人に貢ぐというとんでもない不祥事を起し、逮捕。
受験を突破し、有名私立中学に進学していた陽介の暮らしも大きく変わることとなる。

仲たがいしていた姉しか頼るところがなく、陽介はおばさんの元を母親と訪ね、そこで居候の身となる。母親は、父親と離婚しないことに決め、借金を返済する道を選び働く。

養護施設には中学生が14人。
いろいろな理由があって、そこにいる。

そして、おばさんの知り合いで、陽介たちの相談相手にもなる石井。
石井の学生時代の後輩・和田。

いろいろな大人たちにも、過去には辛いものがあった。

心に傷を受けながらも、お互いが支えあって生きている人達が、明るくて時に語る言葉が沁みる。

おばさんが養護施設をはじめるまでの経緯。
おばさんの夫・後藤とのこと。
登場する人達の背景にある人間関係を描き、どの人の話ももっと深く知りたいと思うものだった。


陽介は、進学校で学ぶ事より、重大な多くのことを学んだじゃないかな?

おばさんのユ-モアある考え方、バイタリティ溢れる生き様は、素敵だなぁ~と思った。

最後におばさんが選んだ道。
本当に、やりたかったことに再び挑戦すると決めたことも、驚いたけど、おばさんらしい。

みんなが前を向いて明るく進む姿が、心地よかった!

この表紙写真もいい♪


★★★★
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
mail
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
secret (管理人しか読むことができません)
カレンダー
02 2024/03 04
S M T W T F S
1 2
3 4 6 7 9
10 12 15
17 19 20 21 22 23
25 26 27 28 29 30
31
メ-タ-
kyokoさんの読書メーター
カテゴリー
フリーエリア
最新コメント
[09/20 kyoko]
[05/23 のぶ]
[09/15 kyoko]
[09/14 ひろ]
[03/06 kyoko]
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪

記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;

バーコード
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア

Copyright (c)本を片手に・・・ All Rights Reserved.
Powered by NinjaBlog  image by Night on the Planet  Template by tsukika

忍者ブログ [PR]