2008年2月(第3刷)
あなたのまわりのちょっとした事件。
先生と僕が解決します。(ホントに!?)
(こわがりな大学生+ミステリ大好き中学生)×謎=名探偵!!
(本の帯文より)
物語の主人公は先生と僕。
伊藤二葉:18歳。人が殺される小説は読めない。地味で冴えない極度のこわがり屋。
でも記憶力には自信がある。大学生になり始めて都会での一人暮らし。
瀬川隼人:13歳。ジャニ-ズばりの爽やかな笑顔でミステリ大好き。都会の裕福な家庭に育ったひとりっこ。
二人は公園で偶然出会う。
隼人が公園で一人佇む二葉に「大学生?学生証みせて」と声を掛け、言われるままに学生証を見せると「S大の理数系。頭いいんだね・・・・・家庭教師になってほしい」と。
大学に受かったといっても、記憶力だけでの合格で・・・・勉強はホントは得意じゃないし・・・と渋る二葉に
「勉強では困ってないから、家庭教師のフリをしてくれればいいんだ」と。
この最初の時点から、18歳と13歳の立場は、逆じゃないか!?と(笑)
気弱な二葉に対して、理論を並べて相手を説得しちゃう隼人。
ちょっと嫌味な中学生?と思いきや、全然、違って、とってもかわいいのです♪
二葉に兄弟がいるのを聞くと羨ましいと素直に言ったり・・・・
プ-ルに二人で行こうと二葉が誘うと「プ-ルの後のカキ氷は絶対だからね!」なんて。
そんな隼人に対して、時には兄貴の気分を楽しむ二葉もかわいいけど・・・・。
二人は結構、一緒に行動するんだけど、そこで偶然、ちょっとした事件に遭遇し、それを二人で探る。
本屋だったり、漫画喫茶、区民プ-ル、ペットショップなどなど・・・。
殺人ほど重い事件じゃないけれど、真相を見事に推理する二人(主導権は隼人ですが・・・^^;)。
事件を追いながら、それに関する感想を述べる隼人の考え方もなかなか深いものがあり「なるほど~」と感心。
ミステリ好きの隼人が二葉のために殺人が絡まないミステリ小説を幾つか紹介するのも面白い。
江戸川乱歩やアイザック・アシモフほか。
巻末にそれらの文庫リストが丁寧に載せてあるのもなかなか親切。
幾つか気になるのがあるので、メモしておいて読んでみようかな?
怖がりの二葉用に隼人が選んだ作品なので、子どもにも良いかも。
坂木さんの作品は前回「短劇」を読んでどれも気に入り、もう少し長い話が読んでみたく、こちらを借りました。
これは事件を追うので話が5つに分かれています。
どの話も面白かったけど「額縁の裏」は、ちょっと誰でも遭遇しそうな事件みたいで怖かった。
そのときは、隼人くんの忠告を思い出すことにしよう!
これは、大人が読んでも、子どもが読んでも楽しめそうなので、家族にも薦めました!
★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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