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発行年月:2003年9月


誕生日の夜、少年はひとり夜行バスに乗り、家を出た。生き延びること、それが彼のただひとつの目的だった。一方、ネコ探しの名人であるナカタ老人も、何かに引き寄せられるように西に向かう。暴力と喪失の影の谷を抜け、世界と世界が結びあわされるはずの場所を求めて――。村上春樹待望の書き下ろし長編小説。

                   (新潮社HPより)




もう20年も前の作品だったのかぁ~。

知っていたけれど、読んでいなかった。
上下巻なので、読み難かったら、苦痛だな・・・・と思って読み始めて
すぐに「これは面白い!!」と感じた。


物語は二人の主人公が交互に語られるかたち。

ひとりは、15歳の誕生日を迎えた日に家出する少年・カフカ。
4歳の時に、母親は6歳上の姉を連れて家を出て行き、以来、一度も二人には
会っていないし、音信不通。

もう一人は、ナカタトオル・・・年齢は80代?
戦時中、疎開先での事故(?)によって、頭が悪くなったと。
二人の弟の助けと公的機関からの援助で生活をなんとか成り立たせている。


そんな二人の物語がそれぞれとても興味深い。
15歳のカフカには、手助けしてくれる人たちが現れる。
夜行バスで親しくなった、さくら。
寝泊りするところを工面してくれる図書館員の大島。
その上司で図書館の管理責任者の佐伯。

ナカタも言葉遣いが丁寧で見た目もキチンとしているので、助けを求めれば
大抵の者が協力してくれる。
ネコの言葉がわかるという能力で猫探しをしているときは、色々な猫が
情報提供。
そして、突如、西に向かわねば!と思い立ち、どうやったら西へ行けるかを
見知らぬギャルに尋ねるのも可笑しかった。
ちゃんとした助言を貰えて、ヒッチハイクしながら西へ。
四国に行きたいというナカタに「いったことないところだし、付き合う」と
言ったトラック運転手の星野(20代半ばの男性)がナカタを今後、助けて
くれそう。

あと、気になったのは、
ナカタが昏睡状態に陥ったときのことを告白した当時の女性教師。
ちょっとショッキングな出来事だった。
しかし、他の生徒全員(16名)が同じような昏睡状態に一時、陥ったのが不思議。
この教師の話では、ナカタ少年は、とても頭の良い性格も穏やかな子だったと。


兎に角、気になることがいっぱい。

ナカタが段々とカフカに近づいてきている。
二人の物語が一緒になるのかな?

早く下巻を読まなきゃ!!



                     ★★★★
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