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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2023年2月


良い子は天国へ行く。悪い子はどこへでも行ける。
行き場のない母子を守る「のばらのいえ」は、大学のボランティア活動で知り合った志道さんと実奈子さんが、「かわいそうな子どもを救いたい」と理想を掲げ同志となって立ち上げ運営する家。そこに暮らす祐希は、束縛され未来のない現実から高校卒業と同時に逃げ出した。十年後のある日、志道さんが突然迎えに来る。しらゆきちゃん、べにばらちゃんと呼ばれ、幼少のころから一心同体だった紘果を置いてきたことをずっと後悔してきた祐希は、二度と帰らないと出てきた「のばらのいえ」に戻る決意をするが――。

                   (幻冬舎HPより)




6歳の時、両親が育児出来ない状況になり、父のいとこの娘・実奈子と

その夫・志道の元で暮らし始める祐希。
夫婦はボランティア目的で母親とその子どもの避難所的な住処を提供。
そして、ある日、祐希と同い年の紘果と11歳の保の兄妹が、子どもだけで来て
実奈子と志道は、新しい家族だと一緒に暮らし始める。


6歳では、保護者が居ないと生活できないから、幼い祐希には、実奈子と志道の
存在は生きていくためには必要だった。
でも、彼らは次第に祐希を都合よく利用していく。
保は精神が安定せず、接し方が難しいが、祐希に対しては逆らわないので
余計、祐希の負担が増えていく。
心の中にある不満もなんとか我慢して生活している祐希に、
担任になった春日先生の存在が救いになる。
祐希の内面に抱えているものを理解し、高校卒業と同時に
自由になる手助けをする。

必要最小限の手助け。
だけど、それが祐希が生きる力になる。

10年後、住んでいたアバートが火事になり、焼け出されたところに
志道が来て、また「のばらのいえ」に戻ることを勧められ、行き場もないので
それに従い、再会した紘果に接しながら、10年間に「のばらのいえ」で
起きたことを知っていくうち、紘果も連れだすことを決心。
紘果もよく頑張った!

最後まで、どうなる?と心配だったけれど
寺地さんの物語ならきっと希望で終わるはず!と信じて読んで良かった。


しかし、志道のような人は厄介だな。
一見、優しく保護してくれている様でも実は子どもたちを縛り付けていた
わけだから。。。

高校の同級生で、志道の兄の息子・英輔の存在も祐希たちにとっては
有難かった。

色々と助けてくれる人の存在があって、良かった。
こんな状況に置かれた子どもが居ることに世の中の大人たちは
気づいてあげないといけないな。



                     ★★★

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