ささやかな悪夢を、お目にかけましょう。
・・・・・・醒めないかもしれないけれど。
坂木司、はじめての奇想短編集。
少しビタ-ですが、お口にあいますでしょうか。
(本の帯文より)
この作家さん、名前は、知っていますが、今まで読んだことありませんでした。
でも、どのお話もすご~く気に入りました!
お話は全部で26編。
1つが10ペ-ジ前後でとても短いのですが、どれもよかった!
最初の「カフェラテのない日」は、ほのぼの系で、あ~いいかんじ。
次の「目撃者」は、ステンレスの流し台が主人公の少し変わったお話ですが、なかなかおもしろい。
というかんじで、読み進み・・・・途中から結構、不気味なお話に突入していきます。
「穴を掘る」は、背筋が少し寒くなりました。主人公がどんどん地中に穴を掘っていくだけの話なのですが・・・異様なかんじがなんとも不気味。
最後のお話「いて」も正体不明なその者(物?)がなんとも不気味でした。
怖かったのは「ゴミ掃除」と「試写会」かな?
そして一番、わたしが気に入ったのは「最後の別れ」かな?
大陸から遠く離れた島で長い闘いの果てで、もう生き残りは居ないんじゃないか?という状況で出会う二人の兵士の話。
二人の会話が良い。
そして、二人で、今後の事を考え下した結論が、なかなか深い。
こんなにいろいろな要素を持った話が書ける作家さんを今まで知らないでいたなんて!
今から、過去の作品、あれこれ読みたいと思います!
この本、装丁もなかなかセンス良いです!!
本がちょっと一般の本に比べたら小さい?横が短い長方形。
そして、目次やひとつひとつのお話の題字のペ-ジがいいかんじでした。
一人で楽しむのは勿体ないので、家族にも薦めてみよう!
★★★★★
PR
この記事にコメントする
カテゴリー
フリーエリア
最新記事
(04/18)
(04/16)
(04/10)
(04/07)
(04/03)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
kyoko
HP:
性別:
女性
自己紹介:
台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
記事最後の★についての基準は
★★★★★ぜったい再読したい!!
★★★★すごく良かった!
★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
ブログ内検索
P R
カウンター
フリーエリア