発行年月:2001年6月
背中に昇り龍を背負う印鑑職人の正吉さんと、偶然に知り合った時間給講師の私。大切な人に印鑑を届けるといったきり姿を消した正吉さんと、私が最後に言葉を交わした居酒屋には、土産のカステラの箱が置き忘れたままになっていた……。古書、童話、そして昭和の名馬たち。時のはざまに埋もれた愛すべき光景を回想しながら、路面電車の走る下町の生活を情感込めて描く長編小説。
(新潮社HPより)
一応、東京なんだろうけれど、すごく、ゆったりした感じの人々の暮らしぶりが
読んでいて心安らぐかんじ。
お土産にすぐはずだっただろう、カステラの包みを置いたまま、どこかに
出かけた印鑑職人の南雲政吉さん。
主人公の私は、偶然、その場所に住むことになった様子だけれど
引っ越した先で、こんな素敵な人間関係をつくれるのは、いいな。
大家さんの米倉さんとその娘の中学生の咲ちゃんとの関係もほのぼの。
咲ちゃんが苦手の英語をみてあげる主人公とのやりとりの場面がおかしくもあり
微笑ましくもあり、好きな場面。
Tom Sawyer(トム ソーヤ)を辞書で調べて
トム 木挽きと訳した咲ちゃん・・・^m^
そのあと、主人公の頭になかには トムコビキが暫く残って離れなくなる。
古書店主の筧さんの本にパラフィンシ紙をかける様子とかも想像したら
楽しい。
そーいえば最近、パラフィン紙のかかった本って見てないな。
なんともない人々の暮らしぶりが物語になっているんだけど、
すごく好き。
この辺りの土地に詳しかったら、もっと楽しめるだろうな。
主人公が語る作家・島村利正って、知らない作家さんだけど
凄く興味を覚えたので近いうちに読んでみたい!
★★★★★
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台所、居間、パソコン室、一日中、本を片手にあちこち移動しながら、読書しています♪
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★★★★★ぜったい再読したい!!
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★★★最後まで楽しめた
★★☆最後まで読んだが好みじゃなかった
★★飛ばしつつ一応最後まで目を通した
★途中放棄^^;
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