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45e4a822.jpeg発行年月:2009年10月


著者初の神話モチ-フのファンタジ-小説。神様たちの織りなす6編の話と書き下ろしを収録。表紙は大人気コミック作家CLAMPが担当!


                    (学研出版サイトより)



物語は、某国の石窟の中から、大量の羊皮紙が見つかったところから始まる。
その羊皮紙には、遥か昔、神と人とその間にいる箜(クウ)が一緒に暮らしていた頃の記録が綴られていた。

あさのさんって、凄い!
今度は神話の世界をファンジックに書き上げていました!

神だけが登場する神話は他にもあるけど、神と人、そしてその中間的な立場のクウが共に生きる世界は独特でした。
ここではいろいろな神が登場。

主な神は・・・
グドミノアは、美しい瞳を持ち美形の死を支配する神。
フィモットは、容姿はみにくいけれど、優しい心の持ち主で沼とそこに住む生き物を支配する神。
ピチュは自由気ままだけれど、ちょっと憂いもある風の神。

他にも、人間に恋をしてしまう神がいたり、人間を友達にしている神がいたり。。。

神様とは言え、完璧ではない人間と似たような感情を持ち悩んだり苦しんだりしている。

わたしが一番、好きな神は死を司るグドミノアかな?
イケメンだからじゃなくて・・・・^^;
話すことが、結構、哲学的。
死を司る神ということで、現れると、怖れられる神様だけど、
もしも死が訪れなかったら?その方が余程、苦しいという話をする場面はなるほど!と思いました。
死は救済でもあるのだ・・・う~ん、深いはなしだ。

神はいつまでも死なない・・・そんな事を羨む人間の方が本当は楽なのかも。


話としては最初の話
「リュイとシムチャッカの話」とその後日談的話の最後の「終わりと始まり」が好きでした。

シムチャッカは雨と雲を司る神だったが、細工職人のライシに恋をし、ライシの死後、大神に一緒に居られるようにして欲しいと望み、2つの花に姿を変えて貰う。
姉を亡くした箜の弟・リュイはその後、哀しみを越えて成長する。
そして友達が大神の怒りをかったため処刑される窮地を救おうと懸命に知恵を働かせる。

友の窮地を救う手助けとして、姉が生きていてくれたら・・・・と思いながら、沼の神・フィモットの力を借りるリュイの懸命さには打たれました。

短編集ですが、同じ神がいろんな場面に登場してくるので、それぞれの神にも親近感が沸いてきて、もっといろんな場面に登場するこれらの神の話が読みたいなぁ~なんて思いました。
続編書いてくれないかなぁ?

表紙の絵は、人気コミック作家さんのCLAMPさんだそうですが、そちら方面に疎く全く知りませんでした^^;
でも、この表紙の絵はいいですね!
神様たちのイメ-ジが膨らみます。
アニメ化されるのもいいなぁ~なんて勝手な想像したりして・・・。

★★★★

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