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読んだ本の感想あれこれ。
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発行年月:2019年3月


 一番近くにいるのに
誰よりも遠い。
海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。
8年後、その姿が目撃される。そして、無言電話。
夫は生きていたのか。

塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の
瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。前妻を突然の病気で、
前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、
悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った。
もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。
自分がやったことは
ブーメランのように自分に返ってくる。

                      (幻冬舎HPより)





不穏な雰囲気の表紙絵に反して、意外と明るいかんじで始まるので

いつそういう雰囲気になるのやら・・・と思いながら読み進める。


主人公の塩崎早樹は41歳で72歳の資産家と再婚して経済的には
不自由のない生活を送っているけれど、自由さが制限されることを
少し憂いてもいる。
ま、結婚したら資産家の嫁でなくても感じることでしょうが・・・・。


そんな早樹のもとに海で遭難した元夫の加野庸介の母・菊美から
「庸介らしき人物を見た」やら「無言電話があるけれどきっと庸介だ」と
いう電話。
それに加えて、実家でも庸介に似た人物と遭遇したという話。


夫の生死が気になり、自分なりに真相を探る早樹。
もし生きて居たら、どうするのかな?と気になり読み続ける。

けれど、庸介の交友関係から知らされる情報は、自分が全く知らなかった
過去のこと。


知りなくないと思いつつ、気になって追求しちゃう気持ちも分からないでは
ないけど、これは最後、結構、ショックを受ける事態が待っていそうだなと
予測がつく。


で、結果的に傷つく早樹。
とんでもない男だった庸介。
釣りを教えた幹太は気の毒だった。

でもかえって今の生活を大切に自分は生きて行こうと踏ん切りがついて
良かった!

とめどなく聞こえる囁きも、この先は聞こえず済むといい。


                            ★★★



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